JELT Meeting Memo/Summary from E-Mail

JELT Meeting Memo/Summary from E-Mail


2002 , 2003 , 2004 , 2005 , Top , Bottom


2002-09-19 ************************************************

光天連将来計画シンポジウムのプログラムです。ほとんど最終版です。
ハワイ観測所からTV会議システムでの接続を準備中です。世話人は
当日は日本でシンポジウムに出席していますので、ハワイでのTV会議
システムの対応は、秋山さんにお願いしました。場所は104を確保しました
(一部、他の予約が入っていますが)。日本側の場所は、解析研究等
大セミナー室です。

日時は、日本時間です。

シンポジウム世話人 高見英樹

9/26(木)
(1)イントロダクション
13:00-13:10  シンポ開催あいさつ・プログラム説明 [土居]
13:10-13:25 日中国立天文台間の「天文学包括協定書」について 觀山
正見(国立天文台)

(2)すばるの将来計画
13:25-13:55 すばるの将来計画 林 正彦(国立天文台)
13:55-14:10 すばるの行方     谷口 義明(東北大)
14:10-14:25 議論(谷口さんの発表に対する質疑も含む)

(3)サイエンスの長期展望  [土居]
14:25-14:40 天文台将来計画シンポジウムでの議論の紹介 高見 英樹(国立天
文台)
14:40-15:05 
「レビュー:天体物理学の大問題 −理論懇アンケートも含めて」
千葉柾司(国立天文台)
15:05-15:20  「惑星系形成・星生成科学の展望」 小久保 英一郎 (国立天
文台)
15:20-15:35 「星間乱流の観測的解明へ向けて」 釜谷秀幸(京大)
15:35-15:45 休憩
15:45-16:00  「extragalactic astronomyの展望」 嶋作 一大(東大)
16:00-16:15 「すばるの次」 山田亨(国立天文台)
16:15-16:40  飛び入り講演・討論

(4)進行中の計画
16:40-17:10 SolarB             常田 佐久(国立天文台)
17:10-17:30 AstroF             村上 浩 (宇宙研)

(5)海外の計画の紹介
17:30-17:50 地上大型計画 家 正則(国立天文台)
17:50-18:10 SPIE会議報告(スペース関連) 田村 元秀(国立天文台)
          ・村上 浩 (宇宙研)

18:30-   懇親会(岡山UMと合同)

9/27(金)
(6) 大型計画・構想の紹介
9:00- 9:20 次期大型赤外線衛星SPICA    中川 貴雄(宇宙研)
9:20- 9:40 地球型系外惑星探査計画(JTPF) 田村 元秀(国立天文台)
9:40-10:00 赤外線スペースアストロメトリ計画(JASMINE)
                           郷田直輝(国立天文台)
10:00-10:20 光赤外干渉計         西川 淳 (国立天文台) 
10:20-10:30 休憩
10:30-11:10 スペースと地上大型望遠鏡   本原顕太郎(東大)
  
(7)将来への基礎技術開発 
11:10 - 11:25 宇宙すばる望遠鏡への道:
      組み立て過程と鏡面変形のシミュレーションツール開発 戎崎俊一
(理研)
11:25 - 11:40 超高分散分光器用Immersion gratingおよび
      超軽量大型ミラーの開発             海老塚 昇
(理研)
11:40 - 11:55 Hyper Suprime 計画 宮崎 聡(国立天文台)

11:55 - 12:45 昼食

(8)長期計画についての総合討論 [高見]
12:45-13:50 パネル討論 
 パネラー 土居守 (東大)・本原顕太郎 (東大)・戎崎俊一(理研)他

(9)大学の活性化 [富田]
大学の将来計画のあり方
13:50 - 14:20 吉井 譲 (東大)
14:20 - 14:50 佐藤修二 さん (名大)

14:50 - 15:05 休憩

大学の将来計画紹介
15:05 - 15:25 田中培生(東大)
15:25 - 15:45 長尾 透 (東北大)

パネルディスカッション: 大学の活性化と共同利用研
15:45 - 16:35
 パネラー 市川 隆 (東北大)・田中培生 さん (東大)・佐藤修二 (名大)・
       面高俊宏 (鹿児島大)・高見英樹 (国立天文台)

(10) まとめ
16:50-17:00 今後とまとめのあいさつ 定金 晃三(大阪教育大・光天連運営委
16:50-17:00 今後とまとめのあいさつ 定金 晃三(大阪教育大・光天連運営
委員長)


2002 , 2003 , 2004 , 2005 , Top , Bottom


2003-01-13 ************************************************

何度もこのメイルを受け取られた方は、ご容赦ください。

全国の光赤外天文学者、および関心のある方々

光赤外線天文学将来計画検討会(仮称、以下検討会)
が国立天文台を事務局として立ち上げられます。その
案内は12月11日に国立天文台の家さんより、光天連、
tennetに流されています。
 この「検討会」の中には、地上望遠鏡班、スペース班、
サイエンス班があります。ここでは地上望遠鏡将来
計画を検討して頂ける班員を募集しますので、計画
に関心のお持ちの方はぜひご参加願います。
 ちなみに地上望遠鏡班の活動の概要(案)は以下の
とおりです。
 締め切りは設けませんが、できれば1月21日までに
参加表明をいただければ第一回検討会のときに班員
の見通しを立てることができます。

連絡先は:
国立天文台ハワイ観測所 高見英樹
takami@naoj.org

です。よろしくお願いいたします。

★地上望遠鏡班活動の概要★
1、班の目標
 (a) 概念計画提案書作成 (2003年度末目標)
 (b) 観測天文学全体の10(15)年レポートの一部の作成
(a) をベース

2、サイエンスの目的との関係
サイエンス班との共同作業

3、地上大型望遠鏡仮仕様設定
三つのサブグループに分かれての作業を行う(予定)
(1) 超大口径望遠鏡(D>50m?)
(2) 大口径、クリーンPSF望遠鏡 (D=20-30m?)
(3) 干渉計
o CELTのコピーを作ってCELTと干渉?
o 中小口径(4-8m)多数?

これをベースに、コミュニティによびかける。

4、作業の日程目標
2003/2/1 班員確定
各サブグループメンバーの互選で、
チーフ(仮名称)を決定してはどうか?
2003/3/1 基本方針確定、分担内容確定
その後
1ヶ月に1回、班員TV会議
2ヶ月に1回、班員中間報告(会って話す)
  サイエンス班のチーフの方々には出席してほしい。
2003/5 連休明けに1回目の会議
2003/9 サイエンス班との合同報告会?
2003/12 光天連シンポでの報告
2004/1/31 原稿締め切り
2004/3/31 完成


地上望遠鏡班世話人
高見英樹(国立天文台)
臼田知史(国立天文台)
土居守(東京大学)
本原顕太郎(東京大学)



###############
参考資料1(上と重複があります)
--------------
光赤外将来計画打ち合わせ準備会メモ(地上望遠鏡班)

参加者:高見、臼田(ハワイ)、家、土居、本原(三鷹)
日時 :2003/1/9 9:00-11:00
場所 :すばる1F会議室(ハワイ)、すばる棟3FTV会議室(三鷹)


[1] サイエンス班の動向
4/15 中間報告(各分野ごと)
6/30 を目処に最終報告会
7/30 まとめ提出
9/下(?) 全体報告会?
10/学会 全体の打ち合わせ
12/ 最終報告

[2] 地上望遠鏡班としての仕事・目標の策定

○班の目標

(a) 概念計画提案書作成
これをつくることは必要であるが、どのレベルの
ものにするのかはまだ決まっていない。

(b) 10(15)年レポートの一部の作成
(a) をベース

○サイエンスの目的との関係
サイエンス班との共同作業

○地上大型望遠鏡仮仕様設定

三つのサブグループに分かれての作業を行う(予定)
(1) 超大口径望遠鏡(D>50m?)
(2) 大口径、クリーンPSF望遠鏡 (D=20-30m?)
(3) 干渉計
o CELTのコピーを作ってCELTと干渉?
o 中小口径(4-8m)多数?

これをベースに、コミュニティによびかける。

<参考>
11/20(JST)の立ち上げ準備会参加者

>吉田、沖田、泉浦、青木W(以上岡山から)、本原、秋山、小宮山、
>山下、布施、森野、藤吉、佐々木、臼田(以上ハワイから)、
>高見、片ざ、田村、家、川端、西川、土居、大坪、今西、安藤、
>松原、山田、千葉、児玉、辻本、宮下、上野、野口、中川、田中壱、
>戎崎、芝井(以上三鷹から)


仕様確定作業はどのように行うのか?
●予算の制限はつける? -つけない方がいいのでは
●CELTのコピー? :CELTの隣に置いて干渉計にするメリットあり。
●まずは海外の計画を調べることから始めるべきでは
-そのなかから、どこを狙ったらいいのかが見えてくる?
●理論屋さん(観測屋も)をambitiousにするようなものにしないと
協力してもらえない。
●調査の具体例
・「CELTはなぜ30mか?50mでない技術的な理由は?」
・「分割鏡のサイズは?」
・「軽量鏡にするメリットはあるか?」

○技術要素検討
これは[4]の過程で自然と出てくるであろう。

○国際協力の可能性の検討
 先ずは独自での検討する方が先。
何の知識もないままに、「協力しましょう」と言っても相手に
されないだろう。

[3] 作業の日程目標
2003/2/1 班員確定
各サブグループメンバーの互選で、
チーフ(仮名称)を決定してはどうか?
2003/3/1 基本方針確定、分担内容確定
その後
1ヶ月に1回、班員TV会議
2ヶ月に1回、班員中間報告(会って話す)
  サイエンス班のチーフの方々には出席してほしい。
2003/5 連休明けに1回目の会議
2003/9 サイエンス班との合同報告会?
2003/12 光天連シンポでの報告
2004/1/31 原稿締め切り
2004/3/31 完成

[4] 検討の予算について
○天文台内の来年度の開発経費を要求を検討
○天文台の共同開発予算に応募?

[5] マンパワーなど
○当面、班長などは決めずに高見、臼田、土居、本原の世話人の体制で進める
○サブグループのチーフは世話人に入ってもらう。
##############

2003-01-21 ************************************************

皆様

とりあえず本日の会議のメモ案をお送りします。
お気づきの点があればご教示下さい。

家

*************************

  第1回光赤外天文学将来計画検討会議事録(案)

日時(JST): 2003年1月22日10時−12時半
場所:すばる2FTV会議室、ハワイ観測所104号室、本郷天文学教室
参加者:山下T、岩室、家、安藤、沖田、木村、小林、中川、千葉、大坪
  山田、児玉、田村、杉山、土居、青木W、早野、海老塚、須佐、
  木下(以上三鷹)、本原(本郷より)、高見、臼田、佐々木、東谷、
  (以上ハワイ)

議題
1)検討会の主旨の確認について            家 FP1−1
  本検討会立ち上げ呼びかけ文(12月11日)(資料FP1−1)に
 基づき、経緯と本検討会の主旨について本検討会の全体世話人を務める
 こととなった家より説明と確認があり、意見交換 を行った。
 ・本検討会の名称を「光赤外天文学将来計画検討会」とすることとした。
   ・これまでの準備の過程で3つの班を設置することとなり、各班の
  世話人を委嘱したことが報告された。
 ・本日はその第一回目として、各班の立ち上げ状況の報告を受け、
  今後の検討の進め方と平成15年度中に目指す達成目標について
  意見交換し、確認することとした。
 ・資料はウェブ公開を原則とし、すばる室で印刷版も管理すること
  とした。資料番号をFPn−m(n回目のm番目の資料)とする。
 
2)サイエンスWGからの報告と提案    千葉 FP1−2
  世話人の検討で六分野を設定し、そのチーフを委嘱済み。
  宇宙論、構造形成(杉山)、QSO/AGN(和田)、銀河・銀河団、
  銀河形成(児玉)、銀河系、局所銀河(千葉)、恒星物理、星形成、
  超新星、晩期型星、コンパクト星(茂山)、惑星系、太陽系(小久保)。
   他の2班へのインプットを目指し早めのとりまとめを目指す。  

3)地上望遠鏡WGからの報告と提案    高見 FP1−3
  3つのサブグループ(超大型、クリーン大型、干渉計)を組織する。
  班員募集中。連休明けに一回目。概念設計提案書作成をめざす。

3a) 海外計画の動向について(コメント)   家  FP1−3a
  複数の筋からの非公式なインタビュー情報を報告。

4)スペース望遠鏡WGからの報告と提案  田村 FP1−4
     SPICAは検討が具体的に進んでいる。宇宙理学委員会でWGと
  して設置されているのが、SPICA,JTPF,JASMINE。
  次期スペースミッションの科学目標と具体案の作成を目指す。

4a) SPICA検討状況          中川 FP1−4a
  SPICAの検討・開発状況について報告。サイエンススコープ
  の拡大と計画への参画の呼びかけがあった。

5)今後の進め方の検討
・3つの班の活動目標とスケジュール、アクション項目の調整を意見交換。
・スケジュール確認
 *各班の最初の実質的会議が開催された後、全体会を開催(5月以降)。
   *8月下旬に光天連WS(岡山UMとも協議の上)開催し、それに合わ
   せて中間報告会を企画。この旅費は天文台WS経費に申請(光天連)。
 *12月頃に開催が見込まれるすばるUMに合わせて、コミュニティへ
   の報告、意見交換のためのWSを開く。
・経費申請
 *WS開催経費を天文台に申請
 *H14年度に必要な旅費が発生する場合はすばる室に相談のこと。 
 *旅費以外の経費(例えば設計費)が必要であれば天文台に申請する。
・班員登録
  各班から呼びかける。2月前半には班員名簿を整備、各班のmailing
   listをつくる。
・ウェブ管理
  検討会全体のHPを三鷹に設置し、各班のHPへリンクを貼る。
 アクセス制限は設けないこととするので、資料の掲載には配慮のこと
 とする。
・海外グループとのコンタクト
   現時点では非公式。


家 正則
2003-03-05 ************************************************

光赤外将来計画検討会 地上班の皆様、


2/26(JST)に第一回会合を終えました。

世話人によるノートを下に添付いたしましたので、地上班のウエッブサイト
http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/~kmotohara/elt/index.html
にまとめられた資料とあわせてご覧になってください。
なお、一部パスワードを聞かれることがありますが、
   user: elt
   pass: gopiraelt
ですので、よろしくお願いいたします。

また、地上班のメーリングリストのアドレスは
ELTWG@optik.mtk.nao.ac.jp
です。


今後ですが、まずはサブグループに分かれた技術項目の検討(勉強会)
を、海外の望遠鏡計画のプロジェクトブックを用いて行い、5月より
日本独自の検討を本格的に始めることになりました。

勉強会のまとめの報告会を4月中旬に予定しております。つきまし
ては、日程調整を行いたいと思いますので、皆様のご都合にあわせ、
下記に○×をご記入の上、3月14日(金)までに世話人の土居
(doi@ioa.s.u-tokyo.ac.jp)まで
お送りください。

また勉強会への参加をご希望の節は、各サブグループリーダーおよび
世話人の臼田(usuda@subaru.naoj.org)へご連絡ください。


地上班世話人 高見、土居、臼田、本原


##################
検討会地上班第一回(2003年2月26日)
出席者
三鷹:家、早野、安藤、大藪、土居
名古屋: 長田、加藤、永山、栗田、長島
ハワイ: 西村、臼田、寺田、秋山、東谷、高見、森野

スケジュール: 
 −検討会全体の中間報告会 8/21.22が第一候補、最終報告会はすばるUM12月頃
 −まずは勉強会を開始。4月中旬(14か21日の週)に各テーマごとのレポートを
   まとめ、報告会。日程調整は後日世話人より。
 −連休明けは、日本の将来計画プロジェクト検討についての方針決定。

米西海岸調査報告
(安藤さんの報告は改訂版のメモ参照)
 その場での意見交換など
 −CELT建設費獲得との噂はムーア財団(Intel)よりCaltechへの$600Mの
  寄付の行き先を推測しての可能性あり。ムーア財団からCELTへは現在
  数億/年規模の模様。現在は全体の1/4がUCの予定(安藤さんメモ参照)

(西村さんの分のメモ)
−米と欧は協力しそうにない
−地上大型望遠鏡は、米Decade ReportにおいてALMA, JWSTとともに
 top priorityに位置づけ。top priorityに位置づけられたものは
 過去いずれも実現している
−GSMT技術検討 50−70M$、CELT77M$必要。  
−ナショナルプロジェクトとして一つにまとめたい(クドリツキー座長)
−技術課題としては、Glassのマスプロダクション、軸外し、
 アクチュエーター(バックアップ技術含む)、多層コーティング、
 大型2ndary、30m対応AOなど
−Low cost化と日本のcontributionの可能性
 鏡を中国製?(西村)・日本のドーム技術
  ・負荷大きい2ndaryとメインテナンスロボット←すばる
−日本が参加する場合には、今から始めないといけない。
 その場合コンセプトをもって行くことと、当面の金の確保が大切。
一案としては、すばるから天文台に流している予算を還流する。
 また、すばるの中でも工面する努力。
−GSMTサイエンスWSが3月17,18にある(家参加)。AO simulationに3時間
  カナダ、メキシコ、オーストラリアから代表招待される
−AAOの参加の仕方は、GSMT観測装置を作る。日本は?

勉強会のサブグループリーダー
1)光学系 岩室
2)構造 本原
3)制御 佐々木
4)ドーム 臼田
5)スペック 土居
6)サイト 本原
7)観測装置 山下
8)AO 高見
9)干渉計 西川
10)HDRTなど 森野


メンバー追加 成相(+学生)

・参加希望者は参加希望項目を決め、サブグループリーダーおよび世話人に連絡。
・資料には資料番号をつける(世話人)




土居 守
東京大学大学院理学系研究科付属
天文学教育研究センター

2003-03-20 ************************************************

皆様

 3/17−18にロサンゼルスで開催されたGSMT Science WG
にオブザーバー参加しましたので、やや長文になりますが報告
します。概要は学会の企画セッションでもご報告します。

家@ロス(イラク攻撃が始まってしまいましたね。まったくひどい
  話です。これから帰国します。)

***************************
GSMT Science Working Group 報告(17 - 18 March 2003@LAX)
                                     文責  家
***************************

WG委員長 : Rolf Kudritzki
WG委員15名:S Strom、L Stepp、J Mould、S Ridgway、T Herter、
   MColless、M Bolte、ADressler、B Gillespie、I Cruz Gonzales、
   B Ellerbroek、F Rigaut、R Carlberg、D Simons、C Max
オブザーバー:Wayne van Citters(NSF), 家

目的:次世代大型望遠鏡計画についての勧告をNSFに行うためGSMT,
 CELT、TMT,などのグループを呼びヒアリング。6月までにまとめる。

*** 次世代AOの検討 ***
1)MCAO シミュレーション: Ellerbroek (Gemini)
  MCAO の性能が口径にどう依存するかを検討した。
   Cerro Pachonでの実測から乱流層を6層で近似した。
   0km 65%,  2.5km 17%, 5km 5%,  7km 2%,  12km 7%,  15km 2%
     視野角1分ならこれで良いが、より広い視野を検討するには地表層を
  さらに分割する必要がある。
   MCAOシステムとしては3枚のDM を0, 5, 30km, 共役に配置。
 1' FOV,  0.5m subaperture,  4 T-T NGS WFS+LGSMCAOを想定

   レイリーLGS ではコーン効果が厳しい。
 ナトリウムLGS なら NGS MCAOと遜色無い。
   中心で0.8のSRが視野端では0.6程度に落ちる。=> 必要ならLGS増
   MCAOを32m ELTに適用しても大丈夫。
   Cn^2 プロファイルの実測が重要。Chileで進行の予定。

  MCAO シミュレーションの結果の信頼性はどう示すか?(Kudritzki).
    => ESO MAD シミュレーションなど独立な検討との比較で

*良くわからなかった概念:
  Wavefront propagation Order(D^2logD) for infintite outer scale
conjugate gradient iteration, Gauss-Siedel iteration, Sherman -Morrison 
theorem?

2)接地境界層GLAOまたはGCAO: Rigaut(Gemini)
   接地境界層は寄与最大。コーン効果は小。経済的、口径によらない。
 視野拡大に適す。 改善率は大きくない、KでFWHM半分。
     MCAO とGCAO(Ground conjugate)のメリット比較
     視野が拡がることを評価するとGCAOに軍配'
   GLAOは視野内でのPSFの変化が少なく安定。
   *PSFがせいぜい半分になる程度で何ができるか?

3) MCAOアストロメトリ: Rigaut (Gemini)
   0.1mas =FWHM/30 astrometryの可能性
   MCAOでは全てのDM を瞳位置におけないので誤差が生じる恐れ。
 誤差配分の評価が必要。
   => Jasmine, Gaia 計画との比較が必要。

4) M32 シミュレーション:Olsen/Strom
   NGST でもCMD でK=23までは到達できないが、GSMTなら可能。
   *NIRでの比較は不公平。JWST は可視ができる。(Dressler)

5) Extreme AO シミュレーション: B McIntosh, J.Graham (LLNL)
   Taylor展開の二次項まで Aexp(iΦ)=A{1 + iΦ - ΦΦ*/2 + ...}
   cf. Siv..(インド系長い名前の著者), ApJ 581, L59 (2002)
      PSF(AA*)+i Powerspectrum of (AΦ)
  *地球型惑星をExAOで見るのは困難。Angelsの焦点面AOが良い。

***  科学的目的 ***
(1a) 大規模構造:M. Colless,;
     微光銀河のマッピングと赤方偏移測定。クェーサー吸収線による
  "IGM tomography"の併用。ELTは後者に適す。
    大規模構造の高次成分を赤方偏移分布から辿る。
    ELT は大規模構造の研究に不可欠ではない。広視野8m級でよい。
(1b)  重力レンズ効果による暗黒物質マッピング: R. Carlberg
   ELT AO での強重力レンズ効果による初代星形成銀河の観測
   ELT は分光が売り。JWST やLSST撮像との得失の評価が重要。

(2) 銀河形成: B. Gillespie;
    > 1分角以上, >2等以上のゲインで内部運動、元素組成
 ELT w.AOとJWSTの関係はHSTとKeck の相補関係とは異なる

(3) AO撮像:M.Bolte
 局所銀河群のCMD 、銀河形成時期が同一か? 楕円銀河に若い種族?
 これらの研究は8m級にAOがあればできる。

(4)  星団のIMF決定。多重星率の決定: S. Strom:

(5) 惑星系円盤の惑星検出S. Strom
   惑星による星面通過による吸収線変化

*** CELT 計画の現状 ***
科学目標 (Ellis)
  ケック青書(1982)には以下のケック五大成果のどれ一つ予期されてない
    超新星宇宙論, γ線天体, 惑星ドップラー探査, z>3の探査, HDF分光
  物理屋の関心に応える(Miller) : ダークエネルギー、ダークマター
  CELT 優先度: 近赤MCAO>可視光視野>中間赤外? (JWSTに無い)

技術検討(Nelson)
  Moore財団に(NSFにでなく)UCとCaltech が別の申請を出した。
  600-700M$(望遠鏡400M$、AO120M$、Instr80M$) +35M$/yr
  開発課題はsegment , control, wind load

AO 検討 (Dekany)
  AOの4つのモード : GLAO>LOAO>MCAO>ExAO のupgradeを検討中
  GLAO は0m と50mの2層を補償。
  MCAOは 9LGSに4DMを0, 3, 5.8, 12km に共役
  ナスミスに冷却AOを配置、副鏡は 4m F15と1m DM を考える。
  Ex AO は10^6 素子
  isoplanatic angle 3 arcsecを想定


March 18
**** Twenty Meter Telescope (Magellan 20m あるいは2020 計画)****
これはこの4ヶ月で具体化が急ピッチで進んだ感じ。

科学目標(W. Freedman)
    6 2 度角で, 2million galaxies z<10をマップ
   8um以上を狙う、中間・遠赤のAOなら視野10分可能
    0.5mパネル1600枚を2mraftsに組分け20m主鏡をAO化する。
   6000枚にして36mに拡大。セグメントを小さくするのは変形
    を抑えるため a22=d^2/512F^3D、 a31=d^3/F^3D
    AO化で風荷重にも対応。測定にはedge capacitance sensors
  建設地は水蒸気圧の低いアタカマか南極

*******委員会のサマリ******
ヒアリングの印象の意見交換、今後のまとめかた、スケジュールなど。

家 正則

2003-03-20 #2 ************************************************

皆様

 3月2-13日の間、ヨーロッパのAO関係の研究機関をまわって
きましたので、その報告をします。

高見英樹

###############

ヨーロッパAO出張報告(高見、早野、大屋)

1、出張先
2003.3.3 ONERA(パリ、フランス)
 2003.3.5 マックスプランクハイデルベルグ(ドイツ)
 2003.3.6-7 ESO (Garching)
 2003.3/10 Archetri天文台(フィレンツェ・イタリア)
 2003.3/11 Galileo Avionica


2、出張目的
 ヨーロッパにおけるAOの開発の現状を調査し、すばるレーザーガイド星
AOプロジェクトの参考とする。

3、各所についての報告
3−1、ONERA (フランス、パリ)3月3日
国立の研究所、4部門あり、職員数1700人。物理部門のなかのDOTA
(理論応用光学)の高空間分解能イメージンググループに訪問。VLTの
NAOS(Nasmyth Adaptive Optics System)を作ったところ。メンバー
20名
1) AO開発以外にも、大気揺らぎ、光開口合成、像再生などの
研究。大学から学生を受け入れている。
2) NAOS: VLTのナスミスAOで、CONICAと組み合わせて使
われる。
−予算約4M$
−185素子の可変形鏡とシャックハルトマンセンサーを組み合わせ
−ガイド星の明るさによって、センサーの分割数を変える
−現在世界でもっとも高性能のAO、入念な最適化のせいであろう
−赤外波面センサー
−高い光学系効率
−望遠鏡の振動(50Hz ?)のせいで、性能を20-30%ロスしている。

3) MISTRAL algorithm (T. Fusco) ? Myopicデコンボリューション
パワフルなツールの様である。何ヶ所かで使われ始めている。ユー
ザー募集中。

印象:教育と研究・開発のバランスが取れている。学生は、天文と
いうよりも光科学の学生である。実験室は、国立研究所からイメー
ジしていたより古くて狭いが、蓄積が感じられた。大学の実験室に近い。

3−2、マックスプランク研究所 (ドイツ、ハイデルベルグ)3月5日
職員数200人程度、エレキショップ(10人以上)、マシンショップ(
三鷹の2倍以上の面積)は充実
1) LBT用のマルチコンジュゲートAO(Robert Ragazzoni、開発中)
 LBTの可変副鏡と組み合わせたシステム、ピラミッド波面セン
サー(Ragazzoni提案の新タイプ)

2)VLT用の第2期装置CHEOPS +Extreme AO(Stephan Hippler、
基礎検討中)
 1600素子程度の可変形鏡を使ったAOと、低分散のインテグラ
ルフィールド分光器とを組み合わせて、惑星検出を狙う。2008年
ファーストライト予定。

3)共同研究について(所長Thomas Henningが積極的)
−LBTのマルチコンジュゲートAOをすばるのナスミスに取り付
けて試験観測を行えないかという打診があった。

−赤外波面センサー用検出器の開発or試験への参加の打診。
ロックウェル、Caltechが開発128x128素子?、40 umピクセル
スケール、500Hz、5e-読み出しノイズのもの。

−AOシミュレーションの情報交換

印象:実験室のスペースが十分にあり、エレキショップ、マシン
ショップなどの開発体制が整っている。

3−3、ESO (ガルシング、ドイツ)3月6,7日
1)レーザーシステム
 第一世代のレーザー(色素レーザー)はマックスプランク研究所で
製作中。ほぼ完成しており、安全対策や、改良を行っている。
 その他、ESO内部では、ファイバーレーザーを開発中で、将来的
には色素レーザーに取って代わる。

2)MACAO-VLTI
60素子曲率センサーAOでVLTI用4台、1台はチリへ出荷済み。
実験室での性能は、ストレール比0.6@Kバンド(0.65秒シーイング)。
シミュレーションより性能が良く出たとのこと。

3) SINFONI(インテグラルフィールド分光器+60素子曲率センサーAO)
AO部分はESOでの自製。すばるの188素子曲率センサーAOの参考になる。
特に、多素子化の鍵となるのは可変形鏡のストロークと固有振動数。
可変形鏡の径を大きくするかピエゾの素材を変える必要があるかもしれない。

4) MAD(マルチコンジュゲートAOのデモンストレーター)
 VLTでマルチコンジュゲートAOのデモンストレーションを行う装置。
レーザーのかわりに視野にある複数の自然ガイド星をつかう。シャッ
クハルトマン波面センサーとピラミッド波面センサー両方を試すことが
できる。

印象:ESOはコントラクトベースで装置開発を行っていると思っていた
が、MACAO,SINFONIなど内製のプロジェクトも活発である。さまざま
なプロジェクトに先行投資をしてきている。


3−4、Arcetri天文台(フィレンツェ、イタリア) 3月10日
Piero Sarinariを中心とする、25名程度の光赤外開発グループ。うち
約15名がAO関係。
イタリアでは唯一の強力な開発グループとのこと
1) 可変副鏡
10年ほど前から、可変副鏡の開発を開始、アリゾナ大学と協力して、
MMT6.5m望遠鏡用可変副鏡を開発し、この1月にファーストライト。
現在、LBT8.4m望遠鏡用可変副鏡を開発中。
−MMT可変副鏡 640mm、336素子、ボイスコイル駆動、
−LBT用可変副鏡 911mm、672素子、ストローク70ミクロン、静定
時間1.7msec、
特徴:
チョッピング5”、5Hz、90% duty cycleができる。
全体の発熱は1500W程度(ほとんどエレクトロニクス)
鏡の厚み1.7mm(LBT用)
1つのDSPで2素子制御
昼間に壊れた素子の交換可能
価格は、1素子あたり1500ドル+光学系(MMTの場合500Kドル)
重量290kg(LBT用)

*すばる用のシステムを作ったらどうなるかをたずねる。同じ間隔で
素子を並べると、1300素子程度になる。エレキを入れるスペース
(鏡の裏側)が十分あるかが問題か?

2) LBT用ファーストライトAO
ピラミッド波面センサーシステム

3) LBT用主焦点カメラ
 2Kx4K CCDを5個、視野30’、補正レンズは観測所で組み立てる。

印象:おもったより大きなグループ。そこの出身者が、会社をつくって
協力している。イタリアのハイテクと楽天的なスタイルの組み合わせ
が面白い。このグループには、いるサイエンスティストは、基本的に
は開発に専念。
 こんどは、可変主鏡に取り組むといっていた。

3−5、Galileo Avionica (フィレンツェ郊外) 3月11日
VLTレーザーガイド星用送信望遠鏡を作っているところ。本来は、
宇宙用の光学機器を作っている。例えば、スタートラッカーではこ
の2年でESA、NASAへ20台の納入実績。
すばる用の送信望遠鏡の調査として訪問。
1) 送信望遠鏡
 口径50cm、F/1、全体の重さ70kg、全体の高さ70cm。VLT副鏡
部分の許容重量、スペースが厳しい。カーボンファイバートラス
構造で副鏡を支持し、3ミクロン以下のたわみを実現。光ファイバー
との結合光学系・エレクトロニクスは含まない。
 価格:600Kユーロと非常に高価。それでも、ESOがヨーロッパ
の他の会社から得た見積もりよりは安いとのこと。

印象:普通の衛星関係の会社は、エレキ、メカにつよいところが
多いが、ここは光+メカ
という組み合わせが得意なのが特徴。最近の衛星ビジネスが
低調になってきているので、天文など多角化を進めようとして
いる。

全体の印象:
 それぞれ、かなりの規模(20人程度)のグループで継続的に
開発を続けている。システムを外注するというよりは、自分の
ところで地道作っている。人の交流が盛んで、研究環境として
は、国境はもうないという印象。時間のかかるプロジェクト
(可変副鏡)、将来のプロジェクトのための試験(MAD)などが
進んでいる。
国立天文台でも、新しい技術を生み出していくためには、
この程度の体制のグループをつくり、継続的に開発を進め
ていかねばならない。

2003-04-15 ************************************************

本原様
山下様

本日は三菱にHPおよびパスワード管理ファイルについても公開しましたが、
今後他社からの情報や、予算関係の情報の取り扱いが生じる可能性が
ありますので、将来的には
 0)制限無しファイル
 1)班員+メーカー関係者にパスワード管理で開示するファイル
 2)班員(あるいは世話人レベル)のみにパスワード管理で開示するファイル
のランクを設ける必要があると存じます。ご検討お願いします。


早速ですが、4月23日10時からのマイクロクラック検討会に熊本大學の久保田先生
が来台しますが、宮崎の日本セラテックという会社が鏡用のゼロ膨脹
セラミックZPFについてプレゼンに来ます。

今日のC-SiC などとは組成が異なり、LiAlSiO4(負膨張率)と
SiCの複合素材セラミックで常温の膨張率が 0.0x10^-6/C だそうです。
大物の実績は未だ無いように思えます・・。

http://www.ceratech.co.jp/


家 正則

2003-05-19 ************************************************

地上班の皆様

 地上計画の今後の検討の進め方についての世話人から
の原案です。土居さんからの案内では、10:00−10:15となっ
ていますが、話の途中に質疑を入れたほうが良いので、もう
少し長い目に取らせていただきたいと思います。

1.今後の進め方
  世話人による原案の説明(高見)10:00-10:30

どのようにして具体的な計画に仕上げていくかについて、
コミュニティとしての全体像を作る。以下の3案を示すので、
これをたたき台として議論してほしい。

(1)日本独自案 20m汎用高性能望遠鏡 建設費400億円程度
(2)日本独自案 40m 専用低中精度望遠鏡(分光)
(3)国際協力案 CELTへの25%参加 300億円(20年間で)

それぞれの案についての課題
(1)20m汎用高性能望遠鏡
 1)軽量分割主鏡開発、ミラーラボの鏡?
  2)架台 低コストか可能か?
  3)AO どのレベルのものを作るか?
  4)20mでも日本独自で使えるので、積分時間で対抗できる。
ユニークなテーマが必要。観測装置でオリジナリティが必要。
  5)近い将来予算がつく見通しがあるか?
  6)20/20望遠鏡への参加(一方を作る)の可能性は?

(2)専用低精度望遠鏡(AOなし、分光用)
 野辺山45m、臼田60mが出発点。電波望遠鏡用ミラーパネル
の重量でできればよい。サイエンスのメリットは?

(1)、(2)について、具体的には20m望遠鏡に焦点を絞って、
コア技術(鏡、架台、AO)に絞って検討する。

(3)CELTへの参加
1)CELTの建設・運営経費の25%をだすことによってCELTのメジ
ャーなパートナーとなれる。(Richard Ellis)
2)300億円/20年で年間15億円。すばるの経常費から出せる可
能性がある。最も現実的な解か?
3)主鏡、架台、AOなど鍵となる部分は早いうちに決まってしまう
ので、態度を早い目(半年?)に決める必要がある(唐牛)。
4)コミュニティとして意見をまとめる時間がない
5)どういう参画の仕方をするのか(金、人、望遠鏡のある部分、観測装置開発?)
6)日本は国際協力に向かないという意見がある

(4)その他
  1)サイエンス班が方針を決めてしまわないうちに、早い目に
地上班の検討状況を伝える
  2)大坪さんが、望遠鏡技術の研究会を8月ころに計画してい
る(もっと技術よりの突っ込んだ議論をする場)

2003-05-29 ************************************************

低膨脹高剛性セラミックスZPFについて 
     030529      家 正則
    日本セラテック  森山
    太平洋セメント 石井守  mamoru_ishii@taiheiyo-cement.co.jp

・太平洋セメント株式会社と日本セラテックが開発しているセラミックスについて、 
再度説明を受けたので、報告します。

・ZPF(Zero-expansion Pore Free 
ceramic)はステッパーなどへの応用の必要性から開発されている低熱膨張・高剛性 
のセラミック素材で、現在は600x600mm程度のものの開発に入っている状況。熊本大 
學久保田先生の関係で精密ステージ材料として試作中。
=>ナガセの研磨駆動装置と組み合わせると精度の良いものになりそう。

・SiC(正膨脹)とLAS(LiAlSi:負膨脹)の比率調整でゼロ膨脹となる温度を設定できる。
膨張率は設計温度で10ppb程度。前後3度の範囲で20-30ppb。
=>使えると思うがガラスよりはゼロ膨脹の範囲は狭い。

・比重はガラスとほぼ同じ2.5
・熱伝導率はガラスの3−4倍
・ヤング率もガラスの1.6倍
・破壊靱性も高い

・研磨鏡面(200x25x25mm)の残留誤差20nm、研磨後2年半になるが経年変化無し。
   誤差は緩やかな曲面的誤差のP−V値(研磨時の支持法に依存と思われる)であり、
 面荒さはその1/10以下。

・表面にアルミ蒸着可、蒸着前後での変形は観測されていない。

・軽量化は表面薄板とハネカムサンドイッチパネル構造にすることで1/3にできる。

・薄板とハネカムの接着も同じ素材(ただし融点が若干低い)ものを用いて焼結させ 
る。
・大型化は設備の問題。
・光学研磨の経験は無い。
・現時点での材料費はSiCよりやや高価。量産化によるコストダウンは可能。


家 正則

2003-05-26 ************************************************

光赤外将来計画関係のみなさま、

本原です。

5/21の全体会の議事録を送ります。

本原顕太郎

---------------------
光赤外将来計画検討会全体会 議事録
2003/5/21  9:40-16:15 (JST)
(文責:本原)

ハワイ:山下、佐々木、渡辺、臼田
京都  : 岩室 木村、岩田、下農
岡山  : 泉浦
三鷹  : 大薮、長島、小久保、中川、郷田、本原、茂山、児玉、杉山、和田、
	 海老塚、千葉、家、小宮山、青木(和)、土居、安藤、田村、成相、
	 西川、高見、山田(亨)、辻本、栗田

1.理論
・次世代望遠鏡検討:宇宙論 (杉山)
	外国の観点になくて、文章に出せないアイデアはないか?(家)
		-> あるが内緒(杉山)

・サイエンス検討班 Quasar/AGN班 (和田)
	どちらかとX線の望遠鏡の方がほしい

・銀河、銀河団、銀河形成レポート (児玉)
	スペース4mはSPICAでできることなのか?(臼田)
		-> SPICAを念頭においている
		-> 本当は短波長型SPICAを考えている(山田)
	地上30mというのは占有しないといけないプロジェクトなのか?(臼田)
		-> 個別天体の分光観測になるので大丈夫

・銀河系・局所宇宙分野 (千葉)
	AOの視野は数分(高見)
	Optimistic AOだと現在いわれている視野は2"。スペースか(本原)
	スペースでも温度勾配の補償などのためAOは必要(大薮)
	近傍ではどの程度できるのか?
	 -> 近傍のdwarfでも19-20等の高分散分光が必要。Keckでは厳しい(千葉)

・恒星 (茂山)

・惑星系班 (小久保)
	現段階で望遠鏡への提案は?(千葉) 
		-> まだ具体的にはできていない

-全体に対するコメントなど-
 レポートはいつまでに?
	-> 12月まで?
	-> それでは望遠鏡へのフィードバックを入れる時間がないので
	   案としてはもう少し早く出してほしい(土居)
 AGNはあまり光赤外望遠鏡
 今の段階で地上指向、スペース指向に分けられるか? (山田)
	-> いろいろあるので難しいだろう
 観測側への定量的な制限をつけてほしい(土居、本原)
 星取表的なものを作ってほしい(家)
 
2.スペース
・SPICA開発の現状 (中川)
	3ミクロンまでできるのか?
		-> できる。フィルターを作れば?
	寿命をきめるのは? (和田)
		-> おそらく冷凍機。5年くらいか
	一般的な衛星望遠鏡の寿命は? (千葉)
		-> HSTは修理したから
		-> ようこうなどは最後はジャイロがぼろぼろ
	ライバルのミッションは? (杉山)
		-> JWST 0.5-5um,  28umあたりまで狙いつつあるらしい
		-> HSO 60um-
	アクチュエータは重力がないので押し引きになるが大丈夫か (成相)
		-> 大きな問題にはならないだろう
	JWSTのタイムスケールがわからないが待っていていいのか(児玉)
		-> 主鏡の展開システムは非常にリスキー。スケジュール通に
		   できるとは思えない
		-> 4.5mにスケールダウンという話もある(噂)
		-> いずれにしてもJWSTが非常に厳しいのはたしか (田村)
	SPICAのdiffraction limitをきめているのは? (本原)
		-> 主鏡精度と姿勢制御の2つ。
	観測装置は少し遅れている。天文台との協力もしたい (中川)
	装置スペースは3mφ、50cm厚 -> フェアリングとの関係で25cmになる? (中川)

・JASMINE計画の検討状況 (郷田)
	Cube-Satの姿勢制御は?(中川)
		-> 1号機は何にもしない
	DIVAはキャンセルされた
	L2は混まないのか?(成相)
		-> 80万kmくらいのL2の周りを回る軌道なので問題ない
	サイエンスとしては何がわかるのか(和田)
		-> 銀河の重力ポテンシャルの正確な形はだれも知らない。
		   それがわかる。
	VERAとの関係は?(杉山)
		-> VERAは1000天体くらいだけ。星自体は見れない。
	カタログされる星の数は(山田)
		-> K=18-19等まで見える
	星が込み合っている場所で固有運動のIDができなくなるのでは(千葉)
		-> Kバンドで銀河中心は厳しいが、
		   zバンドなら大丈夫(confusion limit 30mag)
	GAIAへのアドバンテージは? メインなところは持っていかれないか?(千葉)
		-> 可視で見えるところは負けてしまう。
		   ディスク面では個数で勝負できる
		   distance indicator はやられてしまうだろう。

・JTPF(田村)
	惑星系形成についてどんなことができるか(千葉)
		-> 原始惑星系円盤からいろいろできる
		-> 本当にearlyを見る時代はまだまだ先
	惑星系で興味があるのは<1AUよりも細かいスケール。コロナグラフはどうか。
	とくに直接検出に興味がある(小久保)	
		-> 観測的には原始惑星系円盤の方が簡単
	コロナグラフでターゲットにしている波長は?(高見)
		-> やはり可視。0.5-0.6um
	ターゲットはどのように選ぶのか(千葉)
		-> 距離リミットなので近くのものからやっていく
	3mクラスだと何天体くらいが地球探しのターゲットになるのか(高見)
		-> 10個程度
	観測装置は具体的には?(土居)
		-> 分光器を入れることも可能。コロナグラフに最適化している
		   以外は汎用の装置。
		-> 具体的な話はそう進んでいるわけではないので、
		   アイデアがあったら言ってほしい(山田)

-全体に対するコメントなど-
	予算の見通しは?(本原)	
		-> 天文台内は不明。地上班と同じ (田村)
		   宇宙研内では戦略的開発経費(予備調査)がある。
			これはR&D経費となる。

3.地上
・国際情勢について (家)

・地上班の今後の方針 (高見)
	CELTへの300億円での参加はお金だけなのか?(千葉)
		-> まだわからない。これから考えないといけないこと
	サイトの検討はしているのか?(海老塚)
		-> まだ
	HDRTはどうなるのか?(山田)
		-> IfAはCELTへ軸足をうつしつつあるよう
	すばるの人員は増えているのか?(栗田)
		-> RCUHは増えている。
	FMOSのイギリスのやり方は参考にならないか(家)
	日本独自で20mやるとすると、30mと互角の次期にできるのか?(千葉)
		-> 今すぐ始める必要がある。
		   ただ、予算の問題がある。
	宇宙か地上かの決断は?(大薮)
		-> 天文台が宇宙に行く、という決断はあるかも知れない。
	SPICAが可視までできれば日本の光赤外関係者もいいのか?(家)
		-> 分光はできないのでは(海老塚)
		-> 現実には近赤外(田村)
	8m->20mならゲインは1等(山田)
		-> 分光でも大きい意味がある(海老塚)
	20mではなく、すばるの可視AOを作れば分光感度は上がらないか?(海老塚)
		-> 可視は分光では読み出しノイズリミットなので意味はないだろう
			(本原)
	8mをたくさんつくのはどうか(杉山)
	20mを作るのならすばるのスケールアップではなく、質的なアップグレードが
	ほしい。そういういみで40m光バケツはちょっと(山田)
	CELTではなくOWLとやるのなら時間的にも余裕ができるのでは(田村)	
		-> いま、OWLのR&Dのパートナーをさがしている。日本にも検討の
		   要請も。とくに人を出してほしいよう(家)
	欧米ではマンパワーの寄与は非常に大きな積算根拠になるよう(家)
		-> 独立行政法人になったら、プロジェクト制のなかで人を雇って
		   欧米に送り込むことも可能では(高見)
		-> 現在の予算制度がどうなるのかが不透明(家)
	ALMAを待つ、という受け身の姿勢ではなかなか進まない。(高見)
		-> を急かすくらいの、積極的な準備姿勢が必要かも(家、千葉)
	軽量化素材は国内に動き。ブレイクスルーがあればより安く大きいものができる可能性もある(家)
	スペースと平行してやるのならマンパワーが必要だろう。足りるのか(杉山)
		-> 今のままでは足りない。今後の検討事項
		-> 注意するのは、外注にどの程度出すのか。(安藤)
		-> 法人化されたら人=お金になるだろう(杉山)

・望遠鏡のためのトラス構造/セグメント技術 (栗田)
	制御系がポイントというが、Keckはノウハウを持っている?(千葉)
		-> HETではTry&Errorが続いている -> Edge sensorを持っていなかったためらしい
		-> Keck のphasing camera systemはうまく行っている、と発表している。(岩室)
			ただし、セグメントを1枚でも交換すると半夜〜前夜engineering
			通常運用でも一晩に数回(15min)phasingしている
		-> Phasing 技術はそんな長期間頑張る必要はないだろう。 (高見)
	軸外し計量鏡は?(栗田)
		-> 加工はたぶんできる。測定をどうするのか、だろう。(海老塚)
		-> SiC:東芝の新技術が有望。薄いリブが作れるようになった(海老塚)
		-> コストはかかるのか(長島) -> ガラスよ1桁高い
		-> じょうちゃくできるのか?(岩室) -> 問題ない
		-> 地上用ではSiCよりもFRPのほうが有望そう(安い)。吸湿がどの程度影響するのかを見極める必要はある(家)
		-> ガラスについても安価に作るプロセスを検討しているところもある

・将来の地上AO (高見)
	20m汎用だといくらくらいでできるのか?(千葉)
		-> 大きなdeformable mirror + LGSが必要。10億ではできない
		   GeminiのAOシステムで30億
		-> 30mに比べればうんと簡単にできる

・岩室案(岩室)

-全体に対するコメントなど-
	日本独自20mかCELT参加かどちらがいいか?(家)
		-> CELT/OWLに時期的に負けるのならあまり意味がないのでは(児玉)
		-> 20m汎用望遠鏡にしてしまうと、大型観測プロジェクトが走らせにくいのでは(杉山)
		-> 20mなら装置で特化することになるだろう
			-> 20m撮像に特化して、天体をCELTに持ち込むという方法もあるだろう
		-> CELTなどですべてのAOをやることはできないだろう。とりあえずMCAOか	
	CELTに遅れて作ることに本当に意味がないだろうか?(栗田)
		-> 一番いい部分は持っていかれるだろう(本原)
		-> 20m4台、という考えもあるかも。運用費は4倍にならないだろう(栗田)
			-> 鏡の製作も安くできるだろう(海老塚)
			-> 撮像用、分公用に分ければいい(山田)
		-> CELTのそばに20mをつくって干渉(高見)
			-> AOが動いていれば干渉は非常に簡単。二つの鏡面をロックするだけ。(西川)
	CELTに参加する場合、装置の検討はしているのか(児玉)
		-> まだ
		-> 理研で作っているimmersion gratingを使ったものできかも(海老塚)
		
4.総合討論
・スペースと地上の関係をどうするか
	これまではビルダーとユーザが同じだったが、今後はユーザを取り込む方向に行くといいのだが(家)
		-> SPICAは理論関係者、地上関係者が新しく入っている。少しは広がったか。こういう場でさらに(田村)

・すばるでやってきた上で次にほしいのは解像度。(山田)	
	地上AOの技術は本当に可視まで行くのかなどが心配
		-> 10年前に比べれば格段の進歩。でもまだ天気にはたしかに左右される。(高見)
	100年後は絶対スペースだろう。
・8/6,7にAO研究会を箱根でやります(家)

・宇宙理学委員会の動きや法人化の動きはどうなっているのか?(家)
	●宇宙航空研究開発機構
	  10月発足、理事長決定
	  4つの本部
		・基幹システム(NASDA)
		・利用システム(NASDA)
		・基盤技術
		・宇宙科学研究
	●宇宙理学委員会
	  -> 宇宙科学研究本部

  -> 光赤外の検討会の話などは中川、田村を経由して出していく

・法人化で大学から宇宙研への参加を理由つけをする動きは(家)
	-> まだ目に見えてはない。

6. 次回日程
	・サイエンス長時間発表会を行う
		6月末をめどに調整
	・シンポジウム8/21,22(岡山UMとつなげる) @三鷹

2003-06-20 ************************************************

光赤外将来計画検討会の皆様

##### 地上班の進捗 #####

1、20m地上望遠鏡検討項目の整理と、役割分担
9月にあるSwedenでのELTのWSでの発表を目指して、当面は望遠鏡の
基本概念を考え、望遠鏡の概念図を作る。そのために光学設計、望遠鏡構造
を重点的に検討し、詳細の技術項目については後に回すこととしました。
役割分担については、決まっているものは載せました。他は、交渉中です。

1−1、光学系
1)光学設計: 
−R.C.光学系の検討、F比はCELTを参考。
−可変副鏡の可能性を考えてグレゴリアン(副鏡凹面)の設計をする。LBT、TAO
を参考にする。

2)鏡材:
−材質の検討 CFRP(三菱電機)、精密研削技術(ナガゼ)が面白い技術を持っ
ている
−セグメントサイズの検討
−研磨方法の検討

1−2、機械系
1)望遠鏡構造:
−トラス構造の強度、固有振動数の検討 (名大栗田、太陽工業)

2)主鏡支持:(京大、名大)
−FEM計算、アクチュエータ、センサーの検討 
−栗田さんに案を出してもらって、太陽工業がFEM計算? 木村さんが図面(FEM
も)にする?

3)駆動方式(後に回す)
−ギア or トラクション方式、軸受け方式、角度検出方法など(TBD)

4)性能要求(後に回す)
−当面、追尾精度 0.1秒、ポインティング精度 1秒程度とする。

1−3、制御系(後に回す)
−ブロック図、計算機など
−すばるの経験をフィードバック

1−4、ドーム(後に回す)
−サイズ、高さ(接地境界層 30m?)、形状など

1−5、AO (天文台)
−MCAO(マルチコンジュゲートAO)
−可変副鏡AO

の基本仕様つくり

1−6、観測装置
ナスミスを優先。 サイエンス班の要望をみてから

2、新しい技術について
2−1、ナガセ
研削の会社、1950年頃設立、精密研削機械、研削ヘッドのスピンの
軸ずれをリアルタイムで補正し、精度の高い研削を実現する。
表面粗さは数−10数nm、形状誤差は1mにたいして0.5μmのものが
できている。
2m角のものが研削できる機械を作っている(3億円)。全体の設備を
含めると10億円かかるので、自前で持つことは難しい。天文業界で
貢献できるのは、測定技術、評価技術である。ただし、熱がでるので
CFRPや金属には向かない。
この技術を利用して、日本独自に セグメント鏡をつくる可能性を検討。

今後の関わり方:
−何か小さい鏡材を研削してもらう
−すでにある加工品を天文側で評価する
 
ことを検討中

2−2、CFRP(炭素繊維強化プラスチック、三菱電機)
- レプリカ製造法が可能
 → 研磨不要なので、量産に向いている
- 低熱膨張率:0.2ppm/K (ベスト0.02)
- 材料の樹脂成分による吸湿変形がある(10E-5 kgm/kgm)
  (地上望遠鏡への応用の際の問題点)
- 面精度:現状30nm RA。目標は数nm。
- 価格:\1500〜10000/kg
 → 安い方は土木建築で汎用化しているため
 - 30cm四方の試作:1-2時間研削で、λ/20を達成。

2−3、可変副鏡(マイクロゲート社、イタリア)
望遠鏡の副鏡を可変形鏡にする技術が実用化しつつある。最近アリゾナ大
のMMT6.5m望遠鏡にとりつけた336素子の可変副鏡(直径640mm)で
のAOが働いた。
この技術を延長して用い2m程度の直径の可変副鏡の製作が可能。20m
クラスの望遠鏡と組み合わせたAOができる。AOのための光学素子(5面
以上)が必要ないため、光学系の効率が高く、赤外放射率が低くできる。
また、ストロークが大きいため、チョッピング機能も有する。

2003-09-21 ************************************************

皆様

第2回バカスコグ超大型望遠鏡WS参加報告メモ
                                         家(記)、佐々木(一部補筆)
日時 :9月9日-11日、2003年
場所 :バカスコグ城、スウェーデン
参加者:135名、日本からは家、唐牛、西村、佐々木、本原、尾崎(三菱電機)

ELTサイエンス
 日本のサイエンスWGでの検討と大きく違わない。

計画進捗報告
   CELT/GSMT組とOWL/Euro50組ができたとのことではあったが
 計画の検討はまだそれぞれ独立に進んでいる感がある。とくに
 今回はEuro50のプロモーションという意味もあったのだろうが
デザインとしては比較的現実的なEuro50と相変わらず壮大路線
のOWLがどう融合していくのかは見えないままと思えた。
 AURA, ACURA, Caltech, UCは資金調達に向けて覚え書きを交わ
したとのこと。全てが調達に成功すれば始められる。
建設計画はALMA予算の峠との関係次第だが、ALMAが2010
年、JWSTが2011年の完成することを前提に、GSMT/CELTは
2013年FL、2015年サイエンス運用開始を最速スケジュールと
見込んでいる。この場合、2006年CDR、2007年PDR、
2008年からの建設開始となる。
 したがって、このスケジュールどおりに進む場合には、日本
がGSMT/CELTに参加するとすれば、遅くとも
2005年には協定レベルで決心する必要があろう。

   CELT(Nelson)               -----+
   GSMT(Stepp)                -----*--> TMT (Nelson)
   VLOT(Crabtree) Canada 20m  -----+
   *TMT=Thirty Meter Telescope
   20/20(Angel)
   Magellan20 (Johns)
   HDRT(Kuhn)
   GSMT(Mould)
   Japan (Iye)
   OWL(Dierichx)
   Euro(Andersen)

光学系
 セグメント作り方、ガラス、三菱のCFRP、ほかに
QED社の磁気流体中にダイヤモンド粒をまぜ磁場を制御して
研磨するマグネトレトロロジー技術の紹介があった。、

インテグレーティッド・モデル
   ヴァーチャルELTの構築が進んでいる。
Euro50の鏡上を犬が走ると星像がどう悪くなるかという
シミュレーションは受けた。風制御は3ヘルツで充分


補償光学の将来
 補償光学は難しくなりすぎていて、理解する意欲を削いで
いるとの辛口のコメントあり。
   Wide-field AO での星像楕円率が10%程度あることの問題、LGS
の elongation が口径に応じて大きくなる問題(これを解決するための
  PIGS という複雑なAO装置の紹介、Gaesslerがやっている)

サイト
 チリ、ハワイ、ラパルマ、カリフォルニア半島(メキシコ)

装置
 大気分散の補正は超大型の補償光学レベルでは大問題。
 装置の光学系、検出器も大がかりになる。

まとめ
1.技術開発で協力、情報共有
2.コンポーネント製作で協力
3.国際協力の枠で開発を進める

追記
 Euro50の分厚い報告書とそのCD
 バハカリフォニアのサイト調査のCDを入手
閲覧希望者は参加者にお問い合わせ下さい。


家 正則

2003-10-15 ************************************************

地上大型班打ち合わせ資料 (031016)

10時半から
ハワイ7200,三鷹7201,京都7202,岡山7203
名大参加の場合は7200,ハワイとはIP接続

議題

1)CALTECH の70M$獲得
 10月3日Richard Ellisと宇宙線研で会い、Moore財団からの内定の
 ニュースを聞く。今後2年間でTMTの基本設計と詳細見積もりを
 進める。

2)30mJELTの部材費の超荒見積もり開始
  鏡材、トラス構造、架台、制御、ドームなど
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/jeltcost.xls

3)1/22午前のELT英語セッションへの招待
今のところ、TMT(J.Nelson, R.Ellis), OWL(Dierichx), UH(Kudriztki)
から参加の回答あり。すばるWS、将来計画WS中なので
来日時の世話係りの手当を要する。

4) Marseille ELT SWS
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/marseill.htm

5)12月のGSFWSの概要
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/gsf1.doc
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/gsf2.doc
OECD/GSF attache 古田氏(文科省からパリ出向中)が
10/15来台。ELTの情勢を良く話しておいた。
ALMAの教訓を活かしたアプローチが肝心。  12月の
GSFを控え11月に文科省調査国際室に家が挨拶と説明に行く。

6)光学設計
成相Javaソフト

7)ほか


家 正則

2003-10-16 ************************************************
地上大型班打ち合わせ資料 (031016)
10時半から
ハワイ7200,三鷹7201,京都7202,岡山7203
名大参加の場合は7200,ハワイとはIP接続

議題

1)CALTECH の70M$獲得
 10月3日Richard Ellisと宇宙線研で会い、Moore財団からの内定の
 ニュースを聞く。今後2年間でTMTの基本設計と詳細見積もりを
 進める。

2)30mJELTの部材費の超荒見積もり開始
  鏡材、トラス構造、架台、制御、ドームなど
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/jeltcost.xls

3)1/22午前のELT英語セッションへの招待
今のところ、TMT(J.Nelson, R.Ellis), OWL(Dierichx), UH(Kudriztki)
から参加の回答あり。すばるWS、将来計画WS中なので
来日時の世話係りの手当を要する。

4) Marseille ELT SWS
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/marseill.htm

5)12月のGSFWSの概要
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/gsf1.doc
http://optik.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/1016mtg/gsf2.doc
OECD/GSF attache 古田氏(文科省からパリ出向中)が
10/15来台。ELTの情勢を良く話しておいた。
ALMAの教訓を活かしたアプローチが肝心。  12月の
GSFを控え11月に文科省調査国際室に家が挨拶と説明に行く。

6)光学設計
成相Javaソフト

7)ほか

家
2003-11-09 ************************************************

皆様

明日の議題案と資料です。

1.12月GSFと事前文科省説明(11月最終週)への
  準備(家)
     http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/astroprop1.pdf
  http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/programme.doc
  http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/futureplan/setumei2.doc

2.日英N+N会議への対応(家)

3.SPICA SWSへの対応(土居)

4.将来計画シンポ(1/22−23)への対応について

5.見積もりその後(家)

6.ウェブ資料の整理

7.3月報告書のまとめ方



接続の仕方について

三鷹:すばる2FTV会議室とハワイ(104?)
はIP接続にしましょう。
名大からは下記を参照してISDNで繋いで見て下さい。
京大、岡山のどちらかもISDNで(早いもの勝ち?)
繋いで下さい。
5局目を繋ぐうまい手はありますか?

家
2003-11-17 ************************************************

地上班の皆様、

遅くなりましたが、11/11の地上班の会議のメモです。

出席者についてはきちんと確認しませんでしたので漏れがあるかもしれ
ません。その他、修正、追加などがあればeltwgへお知らせください。

 ー家、土居

***

11/11 10:30-11:30
出席者
 三鷹:大藪、土居、家
 名古屋:栗田、長嶋、長田
 ハワイ:佐々木
 (京都(岩室)、岡山(泉浦)からはISDN 1回線不調のためかつながらず)

1.12月GSFと事前文科省説明(11月最終週)への準備(家)
 資料説明。
 GSFの直前に文科省に情勢報告し、今後の対応について
 協議することになった。キックオフ説明の場となる。
  日本のところの図がさびしいので少なくともすばるを入れる。

2.日英N+N会議への対応(家)
 日英のメンバーの数をそろえ(N+N)、様々な共同研究を行ってきた。
 例えばFMOSが例。最近はいろいろ分野・内容の拡大傾向にある。次回は
 12/11,12に開かれる。まだ詳細はわかっていないが、海部台長より
 日本のELTの活動について報告をするよう要請があり、家が報告予定。

3.見積もりその後(家)
 ・鏡材関連は、超概算の追加見積もりデータがいくつかでている。
 ・ドームは単純にスケールアップすると、高額になりすぎる。工夫が必要。

4.SPICA SWSへの対応(土居)
 SWSの翌日12/17に検討会のコアグループの会が開かれる。
 各プロジェクトのスケジュール、予算、キーとなるサイエンスなどを
 並べ、全体として光赤外の将来計画の青写真にしていくことが目的。
 近く案内を流す予定。必要があれば「火花を散らす」こともあるかも。

5.将来計画シンポ(1/22−23)への対応について
 22日午前はゲストのセッション。残り1日半で最終報告会。
 世話人によるサーキュラー作りを進めている。コミュニティー
 にむけて、まとまった報告を行うことが主目標。

6.ウェブ資料の整理
 アプデート(本原、大藪担当)。
 公開・非公開について資料をチェック(大藪担当)。

7.3月報告書のまとめ方
 議論まだあまりなし。

8.その他
 ・光学設計については、泉浦氏(特にグレゴリアン)の検討、
 成相氏+学生さんの検討などについてアプデートがあると思われる。
 主鏡Fの明るさの限界、個々の鏡の検査方法(特に非球面量)
 などについてつめるべき点あり。

9.次回 12/12(金)?



土居 守
東京大学大学院理学系研究科付属
天文学教育研究センター

2003-12-15 ************************************************

皆様、

 光赤外将来計画検討会のコア・メンバーによる会議を12/17(水)
に国立天文台すばる解析棟2階の会議室にて開きたいと思います。

 議論は公開で行いますので、関心のある方の参加を歓迎します。
(TV会議による参加のご希望は土居までお願いいたします。
 ハワイ観測所はIPで接続の予定です。
 資料については三鷹地区では紙で用意をする予定ですが、
 他の地区のためのファイルは、ウエッブにまとめつつあります。
 追ってご連絡いたします。)

場所:すばる解析棟2階会議室
時間:午前9時半〜午後4時(終了時刻は最初に相談)

暫定プログラム

9:30-9:45 出席者確認(ネットワーク接続確認)
9:45-11:00 各プロジェクトの計画紹介(各15分程度)
11:00-12:00 サイエンス(検討のその後、互いの関係)
13:00-16:00? 議論 

 議論の項目
  (1) スケジュール
   (2) 予算
  (3) 人的資源
  (4) 今後
  (5) その他

以下、先日のメールを再掲いたします。

この会議は、松山での天文学会時に集まれる人々で集まり議論
した際に提案されたもので、コア・メンバーを中心に集まり、
各プロジェクトの得失を再度よく検討し、実質的で、かつ踏み
込んだ議論を行う会を持とう、というものです。最終報告会で
光赤外分野の長期展望の青写真の原案を報告するにあたり、余
分な部分は削りとり、最適化を行い、無駄のない、かつよく検
討された将来展望案が作れるよう、十分議論を行うということが
最大の目的です。 将来計画検討会世話人レベルでその持ち方に
ついて意見交換してきました。

スペース、地上の各プロジェクトの方々には、それぞれの計画の
スケジュール、必要な予算予想(年次ごとの推移を含む)、計画の
特長や期待される主な成果を簡潔にまとめたものを事前に用意し
ていただき(事前に資料を用意してダウンロードできるように
していただけますようお願いします)、当日代表の方に発表して
いただき、それに基づき議論をいたしたいと思います。

旅費あるいは時間の有効利用ということもあり、SPICAのワーク
ショップに引き続いて国立天文台で開催する予定です。

皆様の参加をお待ちしております。なお、旅費の必要な方は
世話人までご連絡ください。(TV会議も三鷹を含め、4局で
行えるようにしております。)

       光赤外将来計画検討会 世話人

土居 守
東京大学大学院理学系研究科付属
天文学教育研究センター


2002 , 2003 , 2004 , 2005 , Top , Bottom


2004-01-15 ************************************************

======================================================================

 光赤外将来計画検討会・検討報告会 開催のお知らせ

======================================================================

(このお知らせは、tennet, gopira, ryunet, rironkonの皆様にお送りしています。
重複して受け取られる皆様、どうかご容赦ください。)


             光赤外将来計画検討会検討報告会のご案内

日程:2004年1月22日(木)午前9時 〜 1月23日(金)午後4時まで
場所:国立天文台(三鷹)解析研究棟、大セミナー室 
   ハワイ観測所(米・ハワイ州・ヒロ)とTV会議で接続
主催:光赤外将来計画検討会・光学天文連絡会・国立天文台

●趣旨
 光学赤外線天文学将来計画検討会は光天連他での議論に基づき、
すばる望遠鏡やASTRO-Fに続く次世代の光赤外天文学ミッションを
総合的に検討する場として2003年1月に発足し、2003年度末までに
将来構想を具体的に提案することを目指して活動を行ってきました。
全体会の下に、サイエンス検討班、次期地上望遠鏡検討班、スペース
望遠鏡検討班を設け、2003年8月の将来計画シンポジウムでの将来計
画検討会・中間報告会を経て、約1年間にわたり集中的な検討を重ね
てまいりました。つきましては検討報告会を下記の要領で開催し、
関連分野の研究者の皆様に検討結果をご報告し、意見交換を行いたい
と存じます。プログラムについてはまだいろいろ不確定のところもご
ざいますが、外国からの招待講演も含め、2日間にわたり下記のよう
に予定しております。皆様奮ってのご参加を、どうぞよろしくお願い
いたします。
(なお、旅費につきましては、希望された方々には国立天文台
 および光天連より支給をすることになりました。)

世話人:土居 守(光天連/東京大学 doi@@ioa.s.u-tokyo.ac.jp)
    太田耕司(光天連/京都大学 ohta@kusastro.kyoto-u.ac.jp)
    千葉柾司(検討会/東北大学 chiba@astr.tohoku.ac.jp)
    中川貴雄(検討会/宇宙航空研究開発機構 nakagawa@ir.isas.jaxa.jp)
    臼田知史(国立天文台/検討会 usuda@naoj.org)
    山田 亨(国立天文台/検討会 yamada@optik.mtk.nao.ac.jp)
    家 正則(国立天文台/検討会 iye@optik.mtk.nao.ac.jp)

URL
 2003年8月将来計画検討会・中間報告会
 http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/gopira2003/gopira.html
 光赤外将来計画検討会
 http://optik2.mtk.nao.ac.jp/futureplan/futureplan.htm
 光学天文連絡会
 http://www.astr.tohoku.ac.jp/koutenren/




●記
光赤外将来計画検討会検討報告会 プログラム(1/16版)

1/22(木)

I  International Session for ELTs [H.Karoji]
  09:00-09:05    N.Kaifu (NAOJ) Opening remarks 
  09:05-09:35    R.Ellis(Caltech) "Thirty Meter Telescope, Science 
                   Perspective* "
  09:35-10:05    R.Kudritzki(Univ. Hawaii) "Science with the GSMT 
          - a report from the NSF Science Working Group*"       
  10:05-10:35    J.Nelson(Univ. California) "Thirty Meter Telescope, 
                   Design Studies"
  10:35-11:00      --- break ---
  11:00-11:30    R.Gilmozzi(ESO) "OWL, Outlook of European Community" 
  11:30-12:00    P.Dierichx(ESO) "OWL, Design Studies"
  12:00-12:30    M.Iye(NAOJ) "JELT Concept Study"   

* Title yet to be confirmed

   12:30-13:30  (昼休み)
   
II Japanese Session 

(1) 概要報告[土居]
   13:30-14:10 家正則(国立天文台) 「検討結果の概要」  
   14:10-15:10 千葉柾司(東北大)+サイエンス班世話人 「期待されるサイエンス」 
 
  15:10-15:30 (休憩)

(2) 他波長との関係[太田]
   15:30-16:00 國枝秀世(JAXA) 「X線天文学の将来計画(仮題)」 
   16:00-16:30 井上允(国立天文台) 「電波天文学の将来計画(仮題)」 
   16:30-17:00 松原英雄(JAXA) 「海外の進捗状況まとめ(スペースを中心に)」
   17:00-18:00 1日めの総合討論
     ・サイエンス検討の補足
    ・外国の計画,他波長の計画との関係についての意見交換
  他

 
1/23(金)

(3) 他各計画の進捗の概要[山田]
    9:00- 9:20 高見 英樹(国立天文台)「地上大型望遠鏡の進捗状況」 
    9:20- 9:40 片ざ宏一(JAXA)「SPICAの進捗状況」 
    9:40-10:00 郷田直輝(国立天文台)「JASMINEの進捗状況」 
   10:00-10:20 田村元秀(国立天文台)「JTPFの進捗状況」 

  10:20-10:40 (休憩)

(4) 基礎技術開発[中川]
   10:40-11:00 杉田寛之(JAXA)「次期赤外線天文衛星SPICA冷却系の開発状況」 
   11:00-11:20 尾中 敬(東大)「大型冷却軽量望遠鏡の開発」 
   11:20-11:40 海老塚 昇(理研)「SiC軽量ミラー の開発」 
   11:40-12:00 栗田光樹夫(名大)「新技術架台の開発経過+研削技術の検討経過」 

   12:00-13:00 (昼休み)

   13:00-13:20 海老塚 昇(理研)「高分散グリズムおよびImmersion grating 
                                    の開発」 
   13:20-13:40 志岐成友(理研)「超伝導トンネル接合素子を用いた光赤外一光子
                                    分光検出器の開発」 
  13:40-14:00 基礎技術開発についての意見交換

  14:00-14:10 (休憩)

(5) 今後へ向けて(総合討論)
   14:10-16:00  今後の将来計画検討会の活動
  ・さらなる検討項目・理論懇との合同での研究会  [千葉] 
  ・報告書のまとめ方 [家]
  ・大型計画とコミュニティーの活性化[土居]
  他
    


ポスター 
  P1 SPICA計画 中川貴雄(JAXA)
    P2 Cryogenic Tests of Volume-Phase Holographic Gratings --- 
                Results at 200 K 田村 直之(ダーラム大)
  


(なお、懇親会はすばるユーザーズミーティングと合同で
 1/21(水)夕方に行います。)

2004-02-07 ************************************************

将来計画検討会地上班の皆様
サイエンス班の皆様

年末から成相さんと進めてきた3非球面光学系の具体配置案をつくって
みました。当初半視野と言ってきましたが、昨夜焦点分割で全視野を
カバーする(厳密には光軸中心の星は最大50%けられますが・・)
レイアウトが可能なことに気づきました。(家のことですので、とん
でもない考え違いをしているおそれは大ですが、・・)

まだ、主鏡セルやトラスなどとの場所取りの調整などができていません
し、像回転補正光学系と大気分散補正光学系の配置、それに観測装置の
配置などとの調整は今後の課題ですが、とりあえず観測装置検討の参考
にしていただければ幸いと思い、検討不十分な段階ですが、ご報告致し
ます。

(なお、この光学系については、成相さんと論文化を予定していますので、
詳しい中身は当面関係者内に止めて下さるようお願いします。)

光学系は
M1:30m主鏡      楕円体面鏡
M2: 4m副鏡      双曲面鏡
M3:不動点斜鏡(主鏡下) 平面斜鏡
M4:ナスミス室折曲鏡   平面斜鏡
M5: 4m再結像鏡    楕円体面鏡
M6:焦点取り出し鏡    平面斜鏡
FP: 最終焦点面
からなります。

以下の図でM4,M6,FPは半視野分のサイズ
にすべきですが、ZEMAXで半円をつくるのが面倒なので全円のままと
なっています。光路を良く見ていただければけられない配置となっている
のをご確認戴けると思います。

光学系俯瞰図: jelt3dlb.jpg
光学系側面図:  jeltside.jpg
光学系立面図:  jelttop.jpg
M4−M6光路拡大図: jelt m4-6.jpg
半径10分角までのスポット図:jeltspotw.jpg

M4以下の光学系を反対側にも配置すれば、半円の視野が二つで
半径10分の全視野を確保できます。
スポット図を見ていただくと半径8分角までは回折限界の結像
性能が達成される無収差、像面湾曲、色収差無しのすばらしい光学系
であることがおわかり戴けると思います。

必要があればM3を反転して反対側にもナスミス室を作りもう二つ
焦点室を設けることもできます。同じ光学系にしないで、M5あたり
を工夫して、よりFの明るい焦点が作れないか検討したいと思います。

ちなみに現設計ではM5は地上16kmの高さに共役となっています。
より低い高度に共役な焦点を作れないかも検討課題です。M5を
可変形鏡にしてより広い視野でシーイングを改善できると良いのですが・・。

また、視野を半分に分割するため、視野回転補正光学系はM4より前に
配置する必要があります。
M3からM4の光路は主鏡下ですので、ここに3面像回転補正系を置く
ことができると思いますが、その分バックフォーカスを現状の20m
よりは大きくする必要がありそうです。
これは現状配置では主鏡上面から第3鏡まで2mしかとっていないこと、
第6鏡で折り返された焦点面が主鏡に近すぎて窮屈なこと、それに高度
軸を配置するスペースが無い(Cマウントみたいにしてしまう?)など
からしても、必要なように思われます。

大気分散補正光学系は大問題です。特に30m回折限界撮像の場合
広帯域撮像は天頂距離10度程度ですでに色分散が問題となるため
現実的には中間帯域撮像用に多数の補正系を用意して取り替えられる
ようにしなければならず、そのシステムの配置空間も必要となるでしょう。

セグメント製作の観点からは、非球面の計測が実際にできるかどうか
が鍵となるでしょう。許容誤差配分などの検討も課題です。

課題は山積していますが、どれも一度はすばるで通った道筋ですので
道に迷わずに進むことができると良いと思います。

光学系に関してお気づきの点、あるいは観測装置の構想からの
注文等お寄せ下さい。

家

JELTOpticsDesignIye_3dlb.jpg JELTOpticsDesignIye_side.jpg JELTOpticsDesignIye_top.jpg JELTOpticsDesignIye_M4-M6.jpg JELTOpticsDesignIye_spotw.jpg
2004-02-13 ************************************************

地上班の皆様

今週起こったこと4件の報告を致します。

1)GSMT/SWG
2月12日、13日にハワイ大学天文学研究所で開催されたGSMT/SWSに
世話人のS.Strom とR.Kudritzki から日本の活動状況についての報告依頼
があり、報告して参りました。

内容は1月の将来計画検討報告会英語セッションで行ったものに、その後の
光学系レイアウトの検討を付け加えたものです。

やはり、新セラミック素材ZPFに対する関心と
NAGASEの技術に対する関心が高く質問がいろいろとありました。

日本で検討中の開発研究で、国際協力できる可能性があるものとして
以下の項目を挙げました。
 1m ZPF segment mirror (Taiheiyo cement)
 Coated CFRP mirror (Melco)
 High precision grinding (Nagase)
 Drive mechanism (Melco)
 3 Aspheric Mirror Optics (NAOJ)
 Actuators (Melco, Kyoto)
 Supercomputing Simulations (NAOJ, Hawaii)
 ELT Instruments (??)
 Site tests (NAOJ,TAO)
 …

2)OECD/GSF組織委員会:
2月11日深夜に日米欧8局の電話会議形式で組織委員会が2時間ほど開催され
ました。

内容は4月5日6日にワシントンで開催する第2回目のGSFに向けて
プログラム内容を検討し、5つの討議テーマについて組織委員2名づつを
割り当て討議の種となる1−2頁の文書を起草することにしました。
昨年12月のミュンヘン会議で講演してもらった人にも、手伝ってもらう。

4月の会議の獲得目標は「今後20年ほどを見据えたGlobal Long Term
Plan」をとりまとめることと、今後「国際協力の進め方について各国の財政
担当者の指針となる勧告」をとりまとめることです。

OECD/GSF活動についても、政府間レベルの話のため、実際にELT
計画に近いメンバーからは見えにくくなっており、GSMT SWGメンバー
にはGSF組織委員が居ないため、組織委員会電話会議の内容を上記の
ホノルル会議でも報告しました。

3)CELTボードからの働きかけ:
GSMTグループとはメンバーが別になりますが、財団の予算を獲得
したCELTボードが1月25日にワイメアで開催され、EllisとNelsonが
1/22の日本での英語セッションについて報告した結果、CELTボードから
Ellis経由で日本との連絡会議の開催の申し入れがありました。
この件については、地上班世話人会、およびハワイ観測所関係者とも意見
交換し、前向きに回答しました。

4)AAOからの働きかけ:
P.Gillingham経由でAAO所長のM.Collessから日豪共同でR&Dのための
申請(主に人の往復)を考えたいがどうかという打診がありました。詳細は
不明ですが、これも前向きに対応したいと存じます。

PS:
なんだか急にいろんなことが動き始めた感があります。一つ一つのステップ
は小さいかもしれませんが、将来に繋がるようがんばりましょう。

家@ホノルル、明日帰国します。


添付文書  gsmtsws2.doc 
  GSMT Science Working Group Meeting  
February 12 - 13, 2004
Honolulu, Hawaii
Institute for Astronomy

Draft Agenda
Participants:              R.Kudritzki, S.Strom, A.Dressler, J.Mould, M.Colles, R.Carlberg,
J.Betchtold, B.Gillespie, K.Olsen, T.Herter, I.Cruz-Gonzalez, P.Ho, D.Simons, M.Iye

Thursday February 12, 2004

09:00-09:15		Introductions and opening remarks:			Kudritzki
09:15-09:30		Summary of presentations to CAA and NSF:		Kudritzki
       GSMT Report was well received.

09:30-10:15	Summary of GMT progress: science and design        Dressler/
       Carnegie, MIT, CfA, U.Arizona, U.Michigan, 3.5M$ for Phase A Design Study,
       Giant Magellan Telescope, 7 mirrors of  6.5m size, 45m Subaru Type dome, LasCampanas,

10:15-11:00		Summary of TMT progress                                         Strom
       2003/06 TMT Letters of Intent,   Moore 35M$+ Public Funding expected.

11:00-11:30		Summary of Japanese ELT plans                                Iye
      JELT R&D activities, ZPF and Nagase were of people's interest. 
 Also reported on OECD/GSF initiatives toward April Washington Mtg.

11:30-12:00                 Summary of ESO ELT activities                            Mould/Kudritzki
       AURA approach to ESO triggered Leiden Meeting in 2003 to make OWL more visible to ESO Council and took note for the first time on this Project. Some concern with ambitious plan.  Interest for larger telescope is strong.   AURA/ESO Leiden board drafted MOU in 4 areas: Segmented mirror fabrication, Adaptive optics, Detectors and Instrument components, Site testing and evaluation.     
       Dressler charged on OWL claim for cheap tag without materialized evidence.

12:45-1:30		Summary of efforts to fund technology		Strom
Developments needed to advance ELT programs, 
4Q 2007  to complete Preliminary Design 
ESO FP6 application in June.                                                      

1:30-2:30		Review of key elements of the JWST DRM	
        Where GSMT is needed.    Mountain talked to JWST board.   4 members nominated
        To draft JWST/GSMT complementarity   

2:30-3:30  		Review of key elements of the SWG Science Program
        Where JWST is needed.                                    

4:00-5:30		 Planning a SWG White Paper re JWST/GSMT Complementarity and Synergy            contact to J.Matter, M.Turner plus alpha


Friday February 13, 2004

09:00-10:15	White paper planning continued: designate responsible individuals;
develop schedule: Benefit of Interferometry, Fizeau LBT vs Michelson VLTI

10:15-11:00                 Evolving membership of the SWG                              Kudritzki
        Three new members to nominate.      Don't remember, 'cause fell asleep.

11:00-12:00		Planning for a successful meeting with ESO in May 2004
        May 16/17 Berlin WS,      October Carnegie WS

ADJOURN

2004-04-04 ************************************************

皆様

4月2日にビクトリア(カナダ)のヘルツベルグ天体物理学研究所
及びドミニオン天体物理観測所
http://www.hia-iha.nrc-cnrc.gc.ca/dao/index_e.html
を訪問し、カナダと日本のELT事情などについて
Greg Fahlmann所長、David Crampton, Chris Pritchet
などと懇談してきました。
カナダがとりまとめた20mVLOT計画の白書とCDROM
を頂きましたので、ご覧になりたいかたはご連絡下さい。
カナダはCaltech, UC, NSFとの4者覚え書きでTMTへの参加の
意向を表明しており、カナダ政府に働きかけているところ。

政府の研究予算を国立研究所より大学に集約する方向に方針が
変わりつつあり、やや苦戦しているようですが、予算化の見通し
はあるとの希望的観測でした。カナダはいろいろなプロジェクト
に参加していますが、主役になっていないという危機感もある
ようです。
実験室も以前(24年前しか知らないから当たり前か?)に
比べて格段に充実。3m程度の観測装置までの冷却試験ができる
寒冷室やクリーンルームも備え、検出器、制御エレキなどの
ショップが整っていました。エンジニアをかなりの数雇用して
プロジェクトに当たらせており、GEMINI用MCAOの開発
部隊があります。
ペンティクトンの電波グループがこちらに合同するなどの
動きがあり、建物が増築され人数がほぼ倍になった感じでした。

PS:
岡山188cm望遠鏡のお姉さん機にあたる1916年完成のグラブ
パーソンズの183cm望遠鏡は鏡筒全体を迷光を避けるため
黒布でカバーされており現役で動いているとのことでした。
1980年にこの望遠鏡に搭載されたII増倍レチコン分光器
とリチャードソン型イメージスライサーをつけMarkarian
231の吸収線輪郭の変動を追いかける観測を脚立に登って
望遠鏡をガイドしながら行ったのを懐かしく思い出しました。

家

ALMAのためのバンド3の受信機の試作開発に取り組んで
いました。

2004-04-14 ************************************************

ELTな皆様

去る4月7日にパサデナ訪問し、議論した内容の速報です。

家

******************************

CELT-JELT 会議報告(案)

                   2004.4.8

場所: California Institute of Technology、112 Parsons-Gates
日時: April 7, 2004、2:00 pm - 4:00 pm        
参加者:Thomas Tombrello                Div Chair, Phys, Math.& Astr, Caltech
        Richard Ellis           Director, Caltech Optical Observatories
        Joseph Miller           Director, University of California/Lick Obs
        家 正則                Project Scientist, Subaru
        唐牛 宏                Director, Subaru (Hilo) Observatory
        西村徹郎                Professor, Subaru Observatory
内容 :
1)    Status of CELT and TMT(Ellis, Millerが説明)
 Caltechへの35M$ CELT Moore Donationが確定し、UCと合わせて
 総額75M$で今後3-4年かけて基本設計を終え、全体予算を見極める。
  2003/10にCELT Board(Caltech3+UC3)発足。
 これと平行してCaltech, UC, Canada, NSFの4者がTMT協定を結んだ。
  対応してTMT Board(3Caltecch, 3UC,3Canada,3AURA)が結成された。
  Nelson: Project Scientist, Gary Sanders: Project Manager, Djorgovski: site,
         Steidel : Science, Decaney: AO, Taylor: Instrument の体制
 J.Miller Greenbook ではまだコスト見積精度が不十分
  セグメントの試作が最重要課題。
2)    Japanese ELT Plans  (2)、3)について家がPPTプレゼン)
 法人化による自由度増大、将来計画検討会の活動、体制づくりの構想、
 予算化の見通し、報告書作成予定などを報告 
3)    Technical Studies
 CFRP,ZPFセグメントの開発と、新光学系について関心を呼び
 いくつか質問があった。
 スパコンによりAO PSFシミュレーション、観測装置提案、サイト
 テストなどについても言及
4)    Future Possibilities
 TMTは4者だが、R&D期、建設期、運用期でのコンソーシアム
 組み直しの可能性あり。
 分担金方式でなく、技術開発等での協力はあり得る。技術委員会
 などでの参加の可能性も検討。ただしその 見返り等は要議論。
 日本側のR&Dには大変関心がある。R&Dの位置づけについて
  相互の状況を情報交換し、共通認識を持つことが重要。

CELTメンバーとの懇談
場所:  カルテクCELT会議室(012 Robinson)
日時: 4月7日4:00 pm - 6:00 pm       
1)上記のボードメンバーとの会議についてEllisが概要を報告
2)George Djorgovski サイト検討班の責任者として活動状況を報告
   35cm DIMM, MASS, Sodar, CT2, balloon, meteorological data, 
   computor simulation, soil studies, logistic assessmment(road, elec, water..), 
   Site decision は2007ころを目処にしたい。  約5M$をかける。
  Mauna Kea, Northern ridge, (Permit getting)
  Chile (Cero Tololoなどで2−3カ所)
  Northern California (Mexico, San Pedro)
 *すばるがMKサイト調査グループに入り活動中であること、
  チリのサイト調査の実績、中国、南極検討の構想
3)Chuck Steidel  科学的要請を装置構想に絞り込む班の責任者
 AOのレベルをどうするか?、中間赤外をどうするかを議論中。
 VLOT とCELT のmotivation は良く似ている。GSMT はMIR指向あり。
 これまでに以下の三台をTMT第一期装置とするところまで合意を
 ほぼとり着けた。以下優先順位の順
  (1)NIR MCAO Intermediate Dispersion Spectrosgraph & Camera
  最優先
  (2)Seeing-limited Optical Wide Field MOS : mosaic echelle, mosaic cross 
    disp.grating+ MOS (no field flattener, but with ADC)
  汎用性
  (3)High Disp NIR+MIR (AURA pushes MIR but debatable)
  中間赤外への対応を重視すべきかどうかは意見が分かれている。
  *COMICSでの経験を積む、SPICA計画との関係
  (4)その次の装置としてHigh Disp Opt Spectrograph
 
  J.NelsonがProject Scientistとしてとりまとめを橋渡し。

4)Keith Taylor:PMが着任するまでInterim Steering Groupをリード
 ケックのKIRMOSは見積額が20M$となり予定の12M$を大幅に
 超過したため、Descopeとなった。=>当面FMOSの天下となる。 

PS:
Andrew Pickles:パロマーの所長として今年初めに着任
Gary Sanders  :TMT Project Managerとして着任したばかり
 SSSC > LIGO >TMTと超大型計画のPMの経験が買われたやり手
  NSF, ALMAなどの人脈も強い。
 LIGOでは川村静児さんと一緒に仕事をしてきた人。


家 正則

2004-04-14 ************************************************

ELTな皆様

去る4月7日にパサデナ訪問し、議論した内容の速報です。

家

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CELT-JELT 会議報告(案)

                   2004.4.8

場所: California Institute of Technology、112 Parsons-Gates
日時: April 7, 2004、2:00 pm - 4:00 pm        
参加者:Thomas Tombrello                Div Chair, Phys, Math.& Astr, Caltech
        Richard Ellis           Director, Caltech Optical Observatories
        Joseph Miller           Director, University of California/Lick Obs
        家 正則                Project Scientist, Subaru
        唐牛 宏                Director, Subaru (Hilo) Observatory
        西村徹郎                Professor, Subaru Observatory
内容 :
1)    Status of CELT and TMT(Ellis, Millerが説明)
 Caltechへの35M$ CELT Moore Donationが確定し、UCと合わせて
 総額75M$で今後3-4年かけて基本設計を終え、全体予算を見極める。
  2003/10にCELT Board(Caltech3+UC3)発足。
 これと平行してCaltech, UC, Canada, NSFの4者がTMT協定を結んだ。
  対応してTMT Board(3Caltecch, 3UC,3Canada,3AURA)が結成された。
  Nelson: Project Scientist, Gary Sanders: Project Manager, Djorgovski: site,
         Steidel : Science, Decaney: AO, Taylor: Instrument の体制
 J.Miller Greenbook ではまだコスト見積精度が不十分
  セグメントの試作が最重要課題。
2)    Japanese ELT Plans  (2)、3)について家がPPTプレゼン)
 法人化による自由度増大、将来計画検討会の活動、体制づくりの構想、
 予算化の見通し、報告書作成予定などを報告 
3)    Technical Studies
 CFRP,ZPFセグメントの開発と、新光学系について関心を呼び
 いくつか質問があった。
 スパコンによりAO PSFシミュレーション、観測装置提案、サイト
 テストなどについても言及
4)    Future Possibilities
 TMTは4者だが、R&D期、建設期、運用期でのコンソーシアム
 組み直しの可能性あり。
 分担金方式でなく、技術開発等での協力はあり得る。技術委員会
 などでの参加の可能性も検討。ただしその 見返り等は要議論。
 日本側のR&Dには大変関心がある。R&Dの位置づけについて
  相互の状況を情報交換し、共通認識を持つことが重要。

CELTメンバーとの懇談
場所:  カルテクCELT会議室(012 Robinson)
日時: 4月7日4:00 pm - 6:00 pm       
1)上記のボードメンバーとの会議についてEllisが概要を報告
2)George Djorgovski サイト検討班の責任者として活動状況を報告
   35cm DIMM, MASS, Sodar, CT2, balloon, meteorological data, 
   computor simulation, soil studies, logistic assessmment(road, elec, water..), 
   Site decision は2007ころを目処にしたい。  約5M$をかける。
  Mauna Kea, Northern ridge, (Permit getting)
  Chile (Cero Tololoなどで2−3カ所)
  Northern California (Mexico, San Pedro)
 *すばるがMKサイト調査グループに入り活動中であること、
  チリのサイト調査の実績、中国、南極検討の構想
3)Chuck Steidel  科学的要請を装置構想に絞り込む班の責任者
 AOのレベルをどうするか?、中間赤外をどうするかを議論中。
 VLOT とCELT のmotivation は良く似ている。GSMT はMIR指向あり。
 これまでに以下の三台をTMT第一期装置とするところまで合意を
 ほぼとり着けた。以下優先順位の順
  (1)NIR MCAO Intermediate Dispersion Spectrosgraph & Camera
  最優先
  (2)Seeing-limited Optical Wide Field MOS : mosaic echelle, mosaic cross 
    disp.grating+ MOS (no field flattener, but with ADC)
  汎用性
  (3)High Disp NIR+MIR (AURA pushes MIR but debatable)
  中間赤外への対応を重視すべきかどうかは意見が分かれている。
  *COMICSでの経験を積む、SPICA計画との関係
  (4)その次の装置としてHigh Disp Opt Spectrograph
 
  J.NelsonがProject Scientistとしてとりまとめを橋渡し。

4)Keith Taylor:PMが着任するまでInterim Steering Groupをリード
 ケックのKIRMOSは見積額が20M$となり予定の12M$を大幅に
 超過したため、Descopeとなった。=>当面FMOSの天下となる。 

PS:
Andrew Pickles:パロマーの所長として今年初めに着任
Gary Sanders  :TMT Project Managerとして着任したばかり
 SSSC > LIGO >TMTと超大型計画のPMの経験が買われたやり手
  NSF, ALMAなどの人脈も強い。
 LIGOでは川村静児さんと一緒に仕事をしてきた人。


家 正則

2004-04-20 ************************************************

ELTWG地上班の皆様
装置開発経験者の皆様

先にELT時代の観測装置への関心についてお諮りしましたが、
片坐宏一さんからSuperCOMIC構想の提案、比田井さん、東谷さんから
検討したいとのレスポンスを頂きました。
未だ、望遠鏡の性格と絡めて全体戦略の中でどのような装置群を検討
すべきかという議論の段階ですが、
将来計画検討会では山下さんに装置検討の窓口となっていただき
一度ブレーンストーミングの会(二時間ほど)を持ちたいと思いますので、
積極的にご参加いただければ幸いです。

CELT/TMTはすでに装置構想を以下の3つに絞り始めています。
****
3)Chuck Steidel  科学的要請を装置構想に絞り込む班の責任者
 AOのレベルをどうするか?、中間赤外をどうするかを議論中。
 VLOT とCELT のmotivation は良く似ている。GSMT はMIR指向あり。
 これまでに以下の三台をTMT第一期装置とするところまで合意を
 ほぼとり着けた。以下優先順位の順
  (1)NIR MCAO Intermediate Dispersion Spectrosgraph & Camera
  最優先
  (2)Seeing-limited Optical Wide Field MOS : mosaic echelle, mosaic cross 
    disp.grating+ MOS (no field flattener, but with ADC)
  汎用性
  (3)High Disp NIR+MIR (AURA pushes MIR but debatable)
  中間赤外への対応を重視すべきかどうかは意見が分かれている。
  *COMICSでの経験を積む、SPICA計画との関係
  (4)その次の装置としてHigh Disp Opt Spectrograph
****
 
とりあえず、TV多局会議(仮押さえ済み)で

第一候補JST5月27日(木)10−12時
第二候補JST5月27日(木)13−15時
第三候補JST6月1日(火)13−15時
第四候補JST6月1日(火)10−12時
でいかがでしょうか?

この日時はまずいとかありましたら、ご連絡下さい。


家 正則

2004-05-29 ************************************************

皆様
特に山下様、片座様、比田井様、東谷様、小谷様
ご参加お願いします。

確認の案内が直前になり申し訳ありませんが、先に日程調整
させていただいた結果、
JST6月1日(火)10時よりELT観測装置構想の
ブレーンストーミング多局TV会議を行いますので、ご参加お願いします。
新規提案等歓迎です。

新しい説明資料をお持ちの方はご連絡下さい。

ブレーンストーミング内容案

CELT装置計画 (家から概要報告)
JELT装置構想
 BigComics              片座
 近赤外線多天体高分散エシェル分光器 比田井
 aperture masking interferometer on JELT 小谷
 系外惑星探査のための次世代コロナグラフ 小谷
 何か考える? 東谷
ブレーンストーミング
 AOの考え方
 スペースとの役割分担

家


以下関連メールを添付します。

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ELTWG地上班の皆様
装置開発経験者の皆様

先にELT時代の観測装置への関心についてお諮りしましたが、
片坐宏一さんからSuperCOMIC構想の提案、比田井さん、東谷さんから
検討したいとのレスポンスを頂きました。
未だ、望遠鏡の性格と絡めて全体戦略の中でどのような装置群を検討
すべきかという議論の段階ですが、
将来計画検討会では山下さんに装置検討の窓口となっていただき
一度ブレーンストーミングの会(二時間ほど)を持ちたいと思いますので、
積極的にご参加いただければ幸いです。

CELT/TMTはすでに装置構想を以下の3つに絞り始めています。
****
3)Chuck Steidel  科学的要請を装置構想に絞り込む班の責任者
 AOのレベルをどうするか?、中間赤外をどうするかを議論中。
 VLOT とCELT のmotivation は良く似ている。GSMT はMIR指向あり。
 これまでに以下の三台をTMT第一期装置とするところまで合意を
 ほぼとり着けた。以下優先順位の順
  (1)NIR MCAO Intermediate Dispersion Spectrosgraph & Camera
  最優先
  (2)Seeing-limited Optical Wide Field MOS : mosaic echelle, mosaic cross 
    disp.grating+ MOS (no field flattener, but with ADC)
  汎用性
  (3)High Disp NIR+MIR (AURA pushes MIR but debatable)
  中間赤外への対応を重視すべきかどうかは意見が分かれている。
  *COMICSでの経験を積む、SPICA計画との関係
  (4)その次の装置としてHigh Disp Opt Spectrograph

****

       ELT 用 観測機器思いつき案

1。 提案者:   比田井 昌英  (東海大学)

2。 機器:   光近赤外多天体高分散エシェル分光器 

3。 機器性能:  
      (1) 波長分解能 … 10、000 〜 1、000、000 
      (2) 波長域 … 300 〜 2500 nm
      (3) ファイバーによる多天体モード … 最低100天体が観測可能

4。 研究対象:(例)
    (1) 暗い天体でも10万の分解能、S/N > 100 で観測可能と思われるので、
           QSO吸収線解析、銀河系及び銀河における恒星の化学組成解析をより精度
           良く行う。
    (2) 系外惑星の直接分光観測を、他の機器と連動させて行う。
    (3) 明るい天体の場合、30万以上の分解能で観測する。
           例えば、星間吸収線の構造と組成、恒星の元素同位体比の決定、
           物理基本定数(微細構造定数、陽子電子質量比)の時間変化。
 
5。 備考:
       この提案は、思いつきのものであり、類似の提案などがあれば合流も可能
     である。開発グループなどは全く白紙です。

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東京大学大学院D2の小谷と申します。現在パリ天文台で、OHANA計画のための装置開発を 
行っています。将来の地上大型望遠鏡の観測装置案があるのですが、学生でも提案可能でしょうか? 

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1. aperture masking interferometer on JELT
-------------------------------------------

直径30〜100m望遠鏡による回折限界像を、高いダイナミックレンジで得るために、 
aperture masking interferometer を提案する。 

aperture masking interferometerは、望遠鏡の瞳の位置にマスクを置くことで望遠鏡を複数の小さな
瞳に分割し、それらを干渉計アレイとして用いる。マスクの配置を最適化することにより(non-redundant array)、 
複雑な構造をした天体のイメージングを可能にする。AOやSpecle interferometryと比べると、明るい
天体の超高分解能観測において、高いダイナミックレンジを実現できる。例として、近年、Keck望遠鏡
を使ったaperture masking interferometryにより、ダイナミックレンジ200:1,空間分解能数十ミリ秒角 
で、近傍の恒星周辺のイメージングに成功している(Tuthill et al,2000)。 

aperture masking interferometerにより、直径30〜100m望遠鏡の"真の"分解能を生かすことができる。 
また、AOのような複雑な制御や光学系を必要としないため、低コスト・短期間で装置開発を行うことが 
できる。seeingの良い近赤外域での使用が容易であるが、可視域でも可能である。特に可視域では、他 
に回折限界像を得る手段がないため、非常にユニークな観測装置となる。 

ターゲットは、恒星表面・周辺構造のイメージング、連星などである。限界等級によるが、いくつかの
AGNも観測可能かもしれない。 

<必要な装置> 
・瞳再結合光学系、aperture mask
・像拡大光学系
・低ノイズ・高速読み出し(数ミリ〜数十ミリ秒)二次元アレイ検出器

瞳再結合光学系は、副鏡の位置にaperture maskを設置すれば不要になる。 
また、光学系がシンプルなため、他の観測装置を少し改良するだけでaperture maskingが実現できる
可能性もある。 

<まとめ> 
・空間分解能: 近赤外で数ミリ秒角、可視域でサブミリ秒角 
・限界等級: 近赤外、Keck 望遠鏡で7等。JELTでは? 
・ターゲット: 恒星表面、恒星周辺の構造のイメージング、恒星直径測定、 
              連星探査、連星周辺の構造(ディスクなど)のイメージング

Tuthill, P. G., Monnier, J. D., Danchi, W. C., Wishnow, E., & Hani, C. A.
2000, PASP, 112, 555

--------------------------------------------------
2. 系外惑星探査のための次世代コロナグラフ撮像装置
--------------------------------------------------

太陽系外惑星探査のために、次世代型コロナグラフを装備した撮像装置を提案する。 
次世代コロナグラフとは、干渉型コロナグラフ(nulling interferometer, phase mask, 偏向干渉型),
apodization mask, 変形瞳マスクのうちどれか、あるいは複数の組み合わせを用いる。 
系外地球型惑星の直接探査に必要な、角分解能λ/Dにおいて主星の光を10-6以下まで減らすことを 
目標とする。AOと共に用いることが必要。 
----------------------------------

2004-05-31 ************************************************

今朝のJELT観測装置ブレーンストーミング会議報告(案)です。

**********

ELT観測装置検討会メモ(2004.6.1)
 片坐、岡本、宮田、酒匂、大藪、土居、比田井、泉浦、小宮山,渡部、本原、西川
 山下、宮崎、高見、友野、早野

BIGCOMICS(片坐)
 スペースとの棲み分けを考えると回折限界高解像指向。
 低次冷却AO、アイソプラナティク角は広い、系外惑星系円盤
 装置の大きさ、JWSTに感度で勝負するのでなく解像度で
 要素技術の開発から

高分散分光(比田井・泉浦)
 Rで1万から100万、近赤外まで、ファイバー多天体、
 AOを前提とすれば、装置としては大きな困難は無いのでは?
 IFUは? 1.8ミクロン以上をどうする?

開口マスク(小谷・西川)
 可視光での開口干渉で回折限界
次世代コロナグラフ(小谷・西川)
 セグメント鏡では散乱光を落とすのは簡単ではないのでは?
 空も明るいので・・。

AOについて(高見)
 4m可変副鏡はできるか、1mクラスはできそうだが、駆動素子数数万モザイク化?
 XAOでは10万素子レベルとなりので、演算処理等も開発要素大。
 VLTのAOだけでも100人レベルの人的投資が見込まれている。
 冷却AOを追求するのは一つの方向か?
 MCAO
 grape CPU

広視野カメラ(宮崎・小宮山)
 HyperSuprimeCamの延長で可能、乗せない手はないが、サイエンスターゲットの同定が必要。近い天体用キャッチフレーズを考える必要。

AI:
 今日の話の概要をサイエンス班世話人に報告。 
 6月中をめどに、BIGCOMICS(片坐)、新HDS(泉浦・比田井)、新AO(高見)、
新HyperCam(宮崎)、赤外なんでも装置(東谷)、新FMOS(?)、赤外高分散(名大?)について仕様素案を山下さんに集約。
 初回装置構想素案として、サイエンス班に7月提示。


家 正則

2004-06-01 ************************************************

家様

 可変副鏡についてのコメントです。4m鏡実現の課題は、「モザイク化」
ではなく直径4mの薄いシェル(2mm程度)を作ることができるかということだと
思います。

高見英樹


JELTの皆様

皆様のご都合を伺った結果、JST7月29日(木)10時−15時、
多極TV会議を予約しました。各地区の会場の予約を御願いします。
とりあえず、以下のアジェンダを考えていますが、追加訂正等御願いします。


報告内容案:
1. 佐藤JST申請報告(佐藤?)
2. GSF、TMT関連情報(家)
3. SPIE関連報告(家、ほか)
4. セグメント開発関連報告(家、栗田、ほか)
5. 京大開発状況(岩室ほか)
6. 装置検討(山下ほか)
7. サイトサーベイ関連(佐々木?)
8. ドーム検討(安藤?)
9. そのほか

議題
JELT提案書の構成・執筆状況の確認

以上、よろしく御願いします。


家 正則

2004-06-28 ************************************************

Dear all,

Please find the presentations and the draft of the proceedings paper
I presented at the Glasgow SPIE Meeting last week.

Would appreciate critical readings and comments on the presentation.
Suggestions for better figures, references, description are most welcome.

I will submit the final versions after taking any comments I receive
by July 9th.

http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/spie/jelt.pdf  (proceedings draft)
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/spie/jelt_ppt.pdf  (ppt presentation)

Regards,

Masanori

皆様

SPIEで発表した次世代地上超大型望遠鏡検討状況報告論文の原稿とPPT資料を 
ウェブに
置きましたので、ご覧頂ければ幸いです。まだ最終版でないので他者への回覧・配布 
はお控え
下さい。
記述や、図の使用、謝辞に誤りや問題が無いか、忌憚のないコメントを頂けると幸い 
です。
7月9日までに届いたご意見を反映して最終版を投稿します。

家 

2004-06-28_2 ************************************************

Dear all,

Please find the presentations and the draft of the proceedings paper
I presented at the Glasgow SPIE Meeting last week.

Would appreciate critical readings and comments on the presentation.
Suggestions for better figures, references, description are most welcome.

I will submit the final versions after taking any comments I receive
by July 9th.

http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/spie/jnltinst.pdf  (proceedings draft)
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/spie/jnltinst_ppt.pdf  (ppt presentation)

Regards,

Masanori

皆様

SPIEで発表したすばる観測装置レビュー論文の原稿とPPT資料をウェブに
置きましたので、ご覧頂ければ幸いです。9日までに届いたコメントを反映して
投稿します。


家 正則

2004-10-12 ************************************************

皆様

OECD(経済協力開発機構)のGSF(Global Science Forum)
http://www.oecd.org/department/0,2688,en_2649_34319_1_1_1_1_1,00.html
 OECD GSF HP

は主要国の国際的科学技術計画(特に国際協力を要するもの)について
情報交換を行い、各国が科学技術予算計画策定の参考に資する場として
広範なプロジェクトが議論されますが、昨年度、「天文学・天体物理学
の次世代大型計画・構想」が議題に挙がり、2003年12月にミュンヘンで
第一回WS、2004年4月にワシントンで第二回WSを開催し、検討結果
をまとめた報告が2004年7月のGSFでなされました。
http://www.oecd.org/dataoecd/38/60/33729117.pdf
 Future Astronomy Projects report(GSF正式報告書)

これらの会議に天文学の立場から議論に参加させていただきましたが、
その参加メモを下記に置きますので、関心のある方は御一瞥頂ければ
幸いです。
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/oecd_gsf/gsfreport.pdf
 (全体報告:下記に内容をテキスト添付)
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/oecd_gsf/gsfrep.pdf
 (第一回WSミュンヘン2003/12参加報告)
http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/oecd_gsf/gsf2rep.pdf
 (第二回WSワシントン2004/4参加報告)

天文学の次世代計画の予算規模が大きくなってきて、国際協力の必要性が
より高まっている中で、各国がどの計画を優先的に支援すべきかの判断が
コヒーレントにできるようにするには、天文学・天体物理学の学界がワー
ルドレベルでの長期的ビジョンを提示すべきという大変難しいながら尤も
な指摘が複数の国から出されたのが、大変印象的でした。

本来は天文研連や物理研連などでのボトムアップの厳しい相互評価の議論
を経て方向が出せることが望ましいところですね。研究者集団に自己決断
能力が無いと、外部からのトップダウンでの決断に委ねるしかなくなりま
す・・。

家

***********************************

    一連のOECD GSF(Global Science Forum)参加報告    2004.8.12
                        GSF WS組織委員 家 正則

・第1回天文学・天体物理学の大規模計画に関するWS:2003年12月2−3日、
  ミュンヘン、マクシミリアン大学にて
 日本からの参加者:家、唐牛、古田(文科省からOECD出向中)

・第2回天文学・天体物理学の大規模計画に関するWS:2004年5月5−6日、
  ワシントンにて
 日本からの参加者:家、唐牛、西條国際交流官付、古田

・GSF本会議:2004年7月15−16日、 パリ、OECD本部にて
 日本からの参加者:佐藤征夫JST社会システム統括、家、岩淵国際交流官付、古田

本会議の主な内容:
 主要25カ国の科学政策担当者会議。次世代大型天文プロジェクト、衛星からの災害 
監視、地球接近天体の監視、脳科学データベース、ナノテク、など18件の科学プロジ 
ェクトの状況をレビューし、国際協力の枠組みの意見交換が行われた。中でも議題4 
の「次世代大規模天文プロジェクト」が焦点の議題となったので、日本代表の佐藤G 
SF副議長(JST統括)を補佐するため家が出席した。日本側としては、構想検討やR 
&Dが国際協力を視野にいれながら進むことを歓迎すると発言。
 本会議に向けて2回開催した「天文学天体物理学の大規模計画に関するWS」の内 
容はイアン・コーベット委員長がまとめ報告した。天文学の最近のすばらしい成果と 
今後の計画について各国の理解があった一方、スペースと地上、光赤外と電波とX線 
のあらゆる大型計画に天文学関係者内でグローバルな順位付けができないのかという 
意見などが表明された。高エネルギーや核融合も超巨大計画が出ており、各国の予算 
付け判断がコヒーレントでないと、天文学での国際協力が破綻するのは事実。2回の 
WSではスペースと地上からの天文学を総合的に概観することの重要性が指摘された 
が、NASA,ESA,JAXAはGSF・WSの呼びかけには応じず、スペース計 
画と地上計画を合わせて議論する場が確立できていない。

 以上の議論を踏まえ,ワグナ一議長及びGSF事務局からは,次世代天文学、天体物理 
学の大規模プロジェクトについては 波長域、手法により、複数の計画があり、主要な 
大規模プロジェクトすべての実現には,数十億ユ一口規模の費金が必要となるもので 
あり、国際協調の必要性を確認し,関係者の協議をさらに図る枠組みの整備が重要な 
段階であるとの現状認識が示された。


家 正則


2002 , 2003 , 2004 , 2005 , Top , Bottom


2005-02-02 ************************************************

南極のサイト調査に関心がありそうな皆様
(このメールは次の方々にお送りしています(敬称略):家、佐々木、宮下、浦口、大
屋、西川、土居、本原、小林な)

ハワイ観測所の高遠です。
Dome Cサイト調査に関した、仏日研究協力についてのメールです。

1月中旬にフランスから Dr. Philippe Bendjoya 氏らがハワイ観測所に来所し、仏日研究
協力について打診に来ました。彼は、Assistant professor in Nice University, Co
Director of Laboratory of Astrophysics in Nice Universityです(私自身は面識がな
かったのですが、吉田二美さんの関係でコンタクトしてきたようです)。
彼らの話のPPTファイルを下記に置きました。

(仏日研究協力)
http://www.naoj.org/staff/takato/subaru.ppt
(太陽系小天体: Dr. Di Martino)
http://www.naoj.org/staff/takato/jfi_lv.ppt


彼は太陽系小天体について研究しているので、それ中心に研究協力を考えていたようです
が、もっと広い分野での協力もOKとのことでした。
話を聞いていると、彼の属するLUANは南極Dome Cでのサイト調査に深くかかわってい
るようです。Dome Cに関する研究協力もOKとのことなので、その方向で協力関係ができ
ないか、彼と相談しています。 彼らはドームCに2−3mの望遠鏡、さらには干渉計を
置こうと計画しているようです。
私としては、南極天文サイトへの足がかりを作るのと、ドームふじでの調査の可能性を探
る上で、この研究協力は有意義になると思っています。

とりあえずのアクションとして、仏日研究協力機関?(CNRS)に申請して旅費を確保
しようとしています。$15k/年程度 3年間だそうです。
ついては、日本側でこの仏日協力に参加しても良いという方のリストを作成して、彼らに
提出する必要があります。参加ご希望の方は、私宛にメールをお送りください。また、周
りで興味がありそうな人がいましたら、誘ってみてください。身分は問わないそうです。
(今のところ、リストに載っても特に何かやる義務が生じるとは思っていません。旅費が
出せる人のリストだと思います。あまり人数が多いと、逆に絞れと言われるかも知れませ
んが。)

お返事は今週中にいただけると助かります。
では、よろしくお願いいたします。

高遠徳尚@ハワイ観測所

2005-02-25 ************************************************

皆様

 3月9日のJELTプロジェクト室発足会議のご案内をさせていただきます。
初回なので、過去2年間の検討のおさらいをして認識を共有し、H17年度
の活動項目・事業計画を検討する場としたいと存じます。添付プログラムは
暫定版で変更の可能性があります。
 話題提供して頂けるかたは、できれば前日までに配布資料かパワーポイント
プレゼンファイルをお送り頂ければ、必要部数のコピーを当方で用意致します
ので、ご協力頂ければ幸いです。

 参加申し込みされていない方でも、遠慮なくご参加下さい。
 一部の方には「すばる室で開催」と申しましたが、部屋が狭いので
北研講義室を押さえました。4局TV会議で行いますが、三鷹、ハワイ、京大
が予約済みです。

家

**************************
JELTプロジェクト室発足会議

日時:2005年3月9日10時−17時
場所:国立天文台三鷹北研1F講義室
   (またはすばる解析研究棟2F TV会議室)   *TV講演

1.10:00-10:20  プロジェクト室発足と海外情勢 家 正則(国立天文台)

2.JELT検討の概要報告と今後の課題
(1) 10:20-10 30  光学系:三非球面光学系      家 正則・成相恭二(国立天 
文台)
(2) 10:30-10:50  ゼロ膨張セラミック素材ZPF   石井守(太平洋セメント)・ 
森山司朗(日本セラテック)
(3) 10:50-11:00  ZPF熱変形測定         小原直樹(東大理) 
(4) 11:00-11:20  非球面セグメント測定法、ZPF研磨  大坪政司・三ツ井健二(国 
立天文台三鷹)
(5) 11:20-11:40 ゼロ膨張鏡材の超精密研削加工における高能率加工法 田中善衛 
(山形工技セ)
(6) 11:40-12:00  名大の試み(研削鏡、CGH計測、軽量架台)  栗田光樹夫・佐藤修 
二(名大理)
       12:00ー13:00 昼食休憩
(7) 13:00-13:20* 京大の試み(持田シュミット、アクチュエータ) 岩室史英・舞原 
俊憲(京大理)
(8) 13:20-13:40*JELTとHyperSuprimeCamの共通技術課題について 宮崎聡(ハワ 
イ観測所)

(9) 13:40-14:00  望遠鏡構造の検討           伊藤昇・大島丈二(三菱電機)
(10)14:00-14:20  補償光学の課題          高見英樹・早野裕(ハワイ観 
測所)
(11)14:20-14:40* ハワイ観測所でのシーイング調査  臼田知史・高遠徳尚・浦口史 
寛(ハワイ観測所)
(12)14:40-14:50*  チベットサイトサーベイについて  佐々木敏由紀(ハワイ観測所
(13)14:50-15:00* 観測装置提案:MOS-IFU装置(多天体面分光装置)佐々木敏由紀 
(ハワイ観測所)
          15:00-15:20  休憩
3.H17事業計画のとりまとめについて
15:20-16:00    開発課題について意見交換
16:00-16:10  JST 先端計測分析技術・手法開発事業(要素技術プログラム)
16:10-16:20    プロジェクトウィークにむけて
16:20-16:30  国際対応


家 正則

2005-03-09 ************************************************

皆様

本原さんが速記してくれたメモを若干修正したものです。
全く非公式なものですが、さらに加筆修正すべき点があればご指摘下さい。

家

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○大学の中小プロジェクトとの関係は?(佐藤)
  京大の計画はELTへの流れははっきりしている
  TAOを同様の流れに載せるのは難しそうだが。

○国際協力か単独かの決断はいつまでに?(佐々木)
  国際協力を前提にするべきだろう
  ただし、日本の技術をいくつか持ち込めるようにすべき
   鏡材+加工、観測装置、制御(三菱)?
   政治的な問題もあるが。(ガラス会社相手の)
  決心は3−4年以内
   今一番近いのはCELTグループ
   OWLは今のままではちょっと。ただ、今後の計画の修正次第か
   米欧の非公式の協議が始まりつつあり、日本にも声が
    かかっている。
  米欧からの最大の期待は拠出金だろうが、技術でも存在感を
    出すことが肝要
  日本のLGSAOの技術はどうか?
   スタート時期の遅れくらいの差
   技術レベルは互角。甲乙つけがたいものになるだろう。
   技術は持ち込んで、製造は米欧でもよい

○成相光学系はどのような反応か?
  とくに反応はない
  望遠鏡本体への貢献が必要
    装置も非常に重要になってくるのでは
  視野回転補正の機構をつけなければ。
    回転中心をオフセットする事で解決できるかも。
    ただし、視野は10分

○大気分散補正系は非常に大変

○今年度の開発
 ZPFセラミック素材の実証
  軽量化率の高いもの
  曲率付きの面を初めからつけたもの
  大型化(600-800)
   焼きだけ外注しても1mは下回る
  長期安定性、接合品の安定性
  実用鏡の製作、望遠鏡への実装

コメント
  CFRPはどうなったのか
   防湿コートして吸湿変形の評価を行ったが、やはりまだ大きい。
   尾中グループが今年度まではやっている
  C/Cの試験もしているが、15cmφ素材で 3.8nm rms/degreeの変形があって、まだ 
大きい。
   格段に軽量化が可能な素材
   1m位のものまでは作れる。
  地上では、軽ければ軽いほどいい、というものでもないはず。ZPFでいいのでは?
   ZPFをKodakやリオスクにもっていってoff-axisに磨いてもらう、というのは

 研削技術の限界実証
  大型予算が取れればナガセ直にやりたい
  とりあえずは山形との共同研究
  材料に拘る必要はない。クリアセラムも候補になる
  岡山3mのセグメント(70cm)をH18年度から作りたい
   それを1枚、ナガセにClosed Loop(木野干渉計)で作ってもらえないか
  特別教育研究経費というのがあるので、大学間協力の形で進められないか
  
 三菱の売りは?
  ドライブ、制御、アクチュエータ

 分割鏡の制御はどうなのか?簡単なのか?
  ケックでやっているような方法ではELTではだめ
  何らかの自己キャリブレーションをするシステムを作る必要あり。
  そのアイデアを試すことができる環境も必要

 サイエンスの話は? それにあわせた望遠鏡などの設計を考える必要あり
 今推している要素技術だけでいいのか、という検討も必要


家 正則

2005-06-14 ************************************************

出席者の皆様

本日はご参加ありがとうございました。
お気づきの点がありましたらご連絡下さい。

家

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第1回ELTプロジェクト室会議

2005/6/14 13:00- 三鷹すばる棟、ハワイ、京都、名古屋、(宇宙研)

参加者
   三鷹:家、海老塚、大島、青木(和)、今西、佐々木、成相、
    岩内(コーニング)、垣田(三菱)
   ハワイ:臼田、高見、高遠、早野、宮下、舞原
   京都:長田、太田、岩室、野上、永山
   名古屋:栗田、木野、川村、木村、北川、横山
   宇宙研:大薮

●将来計画検討報告書
   完成。メーカーなどに配布した方がいいと思われる方がいれば家さんに連絡

●平成17、18年度予算
 H17年度
 1)ELTプロジェクト台内予算(復活ヒアリング)
 2)JST平成17年度革新技術開発研究事業申請(審査中)
    (日本セラテック、天文台、核融合研:3年間)
 3)自然科学研究機構「分野間連携による学際的研究拠点形成事業
   プロジェクト」予算申請中(天文台・核融合研:単年度)
 H18年度、概算要求
 1)運営費交付金
  【事業名: 次期超大型光赤外望遠鏡(ELT)関連技術の開発研究 】
    4年間、セラミック開発中心
  【事業名:大学間連携による先端的天文学の共同拠点形成事業
   −3m新技術望遠鏡の共同建設及び運用−】4年間、セグメント望遠鏡製作
 2)宇宙政策課所轄予算  光産業創成

●海外情勢
  ○TMT FL 2014(以降?)
    セグメント開発、装置提案、可変鏡の公募を行っている。
  ○OWL webは2004/7から変わっていない。
    FL 2020 , 1200M Euro、今秋見直しがあるかも
  ○GMT
    8m鏡を一枚作り出した。

●本年度事業計画
  ○ZPFセラミック鏡
     ・名大(55cm PM)か広大(30cm SM)の鏡を作り、観測性能を実証する。
       研削までは値段は変わらないが、研磨経費を詰める必要あり。
     ・現有施設でできる大型軽量化曲面焼成セグメント試作
       80cm x 55cm
       軽量化 66%以上肉抜きしたい (昨年の試作では30%程度)
  ○高精度研削の開発
  ・ナガセ、山形工技、
  ○能動支持
     ・セグメント形状:扇形セグメントは種類が少なくて済む。
  ・センサー・アクチュエータの開発
  ○次世代補償光学
  ○観測装置検討
    ・すくなくとも一つはやりたい。(たとえ望遠鏡本体にかめなくても)
  ○サイトテスト


●カリフォルニア訪問報告
  ○UCOLick waferのままでCCDの検査
  ○UCOLick 増反射保護銀膜の研究、0.3-20umで97%以上。20年再蒸着不要

●観測装置検討
   7月末 ELT instrumentation WSがあるので、装置構想を一ラウンド進めたい。

●次回
   8月下旬の岡山すばるWSの前 ?


家 正則

2005-07-14 ************************************************

皆様

ELTプロジェクト室のHPの立ち上げが遅れていますが、
専用サーバーの整備が整うまで、仮HPを用意し始めて
おります。

http://optik2.mtk.nao.ac.jp/~iye/eltproj.htm

盛り込むべき内容やお気づきの点がありましたら、ご指摘
頂ければ幸いです。

家


Sasaki's JELT HP
Last Modified:
contact to: sasaki@naoj.org

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